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DVDit! SE

DVDit! SE

2002年12月21日 05時18分更新

文● 那須 涼介

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DVDit! SE

ソニック・ソルーションズ

2万9800円

本記事は、10月13日発売の「アスキー PC Explorer 11月号」に掲載された「特集2 DVD焼き焼き徹底研究」より一部記事を抜粋、再掲載したものです。

個人でも購入できる本格派DVDオーサリングソフト

いまやたくさんの製品が登場しているDVDオーサリングソフトだが、ほんの少し前までは「DVDit!」でほぼ決まりだった。元々プロ向けツールだったこともあり、若干のとっつきにくさはあるが、メニュー作成機能などソフト自体は実に強力だ。

凝ったDVDメニューを作り込める強力ソフト
オーサリングに徹したソフト内容

DVDit! SE
写真1 DVDit! SEのメインウィンドウ。真ん中に見られるのがDVDのメニューとなる画面。ボタンや文字を置き、そこにムービーのリンクを貼ったり、さらにメニューを貼り付けることで階層構造にすることもできる。なお、LE版ではメニューは一画面だけとなってしまう。
MonsterTV2
【上級PC録画を狙え! その1】エスケイネット「MonsterTV2」レビュー(from 月刊アスキー PC Explorer、写真をクリックすると当該記事に移動します)。
DigiOnAuthor for DVD
イージーシステムズジャパン「DigiOnAuthor for DVD」レビュー(from 月刊アスキー PC Explorer)。
MonsterTV
デジオン/イージーシステムズジャパン「DigiOnVideo2」レビュー(from 月刊アスキー PC Explorer)。

 以前から数多くのDVD関連機器に付属している「DVDit!」だが、このソフトの一番の特徴は、最近のDVD作成ソフトとは異なり、ビデオ編集などの周辺機能を持たず、あくまでオーサリングに徹している点である。よって、DVDに収録する映像ファイルの作成や編集などは、他のソフトを用いて行うことになる。

 また、添付ソフトとして、もっとも一般的な「LE」版は、MPEG-1/MPEG-2ファイルなら、元ファイルの解像度や音声のサンプリングレートを問わず、自動的にDVD形式のMPEG-2ファイルに再エンコードしてくれるものの、AVIファイルなどの他形式のインポートは不可能だ。その場合は、TMPGEncといったほかのMPEGエンコードソフトを用いて、MPEG-2ファイルを作成する必要がある。

 今回使い方を紹介する「SE」版はLE版の上位にあたり、パイオニアのDVD-R/RWドライブ「DVR-A04-J」などに添付されているほか、LE版からは9800円でアップグレードが可能。LE版ではメニュー画面を1つしか作成できないものが、無制限になるほか、AVIファイル、QuickTimeファイルのインポートにも対応するなど、かなり本格的な内容となっている。



下準備編 その1 下準備編 その2 下準備編 その3
●【DVDit!で使えるファイル作り】 MPEG-1/MPEG-2ファイルなら基本的に利用可能なDVDit!だが、再エンコードにかかる時間や画質低下を気にするなら、あらかじめ解像度と音声のサンプリングレートを書き出したいDVD相当にしておくことが重要。●【AVIファイルをMPEG-2に】 SE版ならAVI/QuickTime→MPEG-2エンコードが可能だが、LE版ではTMPGEncなど別アプリを使って、MPEG-2エンコードを行う。TMPGEncにはDVD相当の設定ファイルがあるので問題ない。●【編集も済ませておくこと】 DVDit!にはムービーの編集機能がないので、編集の必要があればあらかじめやっておく。TMPGEncに含まれるMPEGツールなら簡単にカット編集を行うことも可能だ。
ソースとなるMPEG-2ファイルは事前に作成!! これがDVDit!の鉄則

 なお、さらなる上位版として、「PE」版があり、こちらは音声のDolbyDigital圧縮やワイド画面もサポートしている。SE版までは音声にリニアPCしか利用できないこともあり、魅力的ではあるが価格は5万9800円、LE版からのアップグレードでも3万7800円と高くなっているのが残念だ。

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