三菱電機(株)は12日、同社の暗号ライブラリーの最新版『三菱暗号ライブラリPowerMISTY(パワーミスティー) for Windows Version4.00』の販売を2003年4月15日に開始すると発表した。価格は、開発者用基本パックが19万8000円、ランタイムライセンス100ユーザー用が50万円、ランタイムライセンス500ユーザー用が130万円、ランタイムライセンス1000ユーザー用が200万円。対応OSはWindows 95/98/NT 4.0/2000/XP。開発環境はVisual C++ 4.0/4.2/5.0/6.0。製造・販売担当は三菱電機インフォメーションシステムズ(株)。
『三菱暗号ライブラリPowerMISTY for Windows Version4.00』は、暗号を使用した業務システムの開発者向けに、データの暗号化/復号、メッセージ送信者の認証やデジタル署名/検証などの機能を実現するためのAPIを提供するソフトウェア。今回新たに、128bitのブロック長、128/192/256bitの鍵長に対応した次世代共通鍵暗号アルゴリズム“Camellia(カメリア)”“AES(Advanced Encryption Standard)”や、256/384/512bitのメッセージダイジェストを生成する次世代メッセージ縮約アルゴリズム“SHA-2(Secure Hash Algorithm-2)”に対応した。これら3種類のアルゴリズムは、電子政府推奨暗号リスト集に記載されている。
各機能の対応アルゴリズムは次のとおり。
暗号化/複合機能は共通鍵暗号であるMISTY/Camellia/AES/DES/DES-EDE2/DES-EDE3/RC2と公開鍵暗号であるRSA/楕円ElGamal、メッセージ認証機能はMISTY/Camellia/AES/DES/DES-EDE2/DES-EDE3、メッセージ縮約機能はMD5/MD2/SHA-2/SHA-1/SHA、デジタル署名機能はRSA/DSA/楕円DSA、鍵交換機能はDH(Diffie-Hellman)、パスワードベースの暗号化/複合機能はPKCS#5 V2.0/#12 V1.0、データ符号化機能はBASE64(RFC2045)。
なお、Camelliaは日本電信電話(株)と同社が共同開発したアルゴリズム。AESは米政府の次世代標準暗号化方式。
