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最も注目されている技術は“J2EE”──ボーランド、“Borland Conference 2002 Tokyo”アンケート結果を発表

2002年12月03日 15時14分更新

文● 編集部

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ボーランド(株)は、11月18日から19日にわたり行なわれた開発者向けカンファレンス“Borland Conference 2002 Tokyo”のアンケート結果をプレス向けに公開した。

このアンケートは、11月18日に行なわれたもので、有効回答数は242人。同社が開発環境だけでなく、開発者向けに現在のトレンドなどの情報を伝えていこうという方針に基づくものだそうだ。

最も注目している技術は?

アンケート結果ではまず、「今、最も注目しているテクノロジーは何か」という問いに対する回答が紹介されている。最も多かったのは“J2EE”で、59%を占める。以下、“Webサービス”が29%、“.NET”が23%。“Webサービス”と“.NET”は、「J2EEに注目している」と答えた回答者が同時に注目するものとしても多く挙げられている。また、今後1年以内に採用予定のテクノロジーについては、“J2EE”(81%)、“Webサービス”(78%)、“.NET”(77%)の順になっている。

このことから、このアンケート結果では「多くの開発者は『Javaか.NETか』といった議論ではなく、それぞれを適材適所に用いて開発を進めようとしている」と結論づけている。

現在行なっている開発は?

「現在どのような開発を行なっているか」という問いに対しては、68%が”クライアントサーバシステム”と回答しているという。以下、“Webシステム”(54%)、“インターネット利用の業務システム”(42%)、“イントラネット”(39%)の順。また、“クライアントサーバシステム”と答えた回答者の76%がインターネットを利用したシステムの開発も行なっているという。

このことから、このアンケート結果では「クライアントサーバシステムは過去のものではない」こと、「クライアントサーバからの『移行』はもちろん、インターネット利用のシステムとの連携を可能にするソリューションが必要」であると結論づけている。

開発の課題は“効率化”と“スキルアップ”

開発者が課題と感じていることについては、“開発の効率化”(73%)、“スキルアップ”(69%)という回答が非常に多かった。このことについて、このアンケート結果では「効率化しなければならない上に、新しい技術にも対応しなければならず、そのためにもスキルアップは欠かせないといった現状が見える」と背景を説明している。


同社は今後も、開発者の現状と課題、開発環境の動向を把握し、開発者や企業をターゲットにテクノロジーやその活用のための情報を提供するとしている。なお、広報担当者によれば、一般公開は12月15日より、同社Webサイトを通じて行なわれる予定だという。

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