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【オーバークロック研究室】Pentium 4をガス冷でオーバークロック(その1)

2002年11月25日 05時33分更新

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 さて、エバポレータとCPUの密着度については、冷却運転時においてエバポレータの温度とCPUの温度差が少ないほど「密着度が高い」と考えるのが自然だろう。現状でエバポレータの温度は、Chillcontrolによってリアルタイムの実測表示が可能であるが、CPU温度を知るとなると別途温度計を用意してCPUへ温度センサーをセットする必要性がある。 テストマシンには、マイナス19.9℃まで測定可能なデジタル温度計を用意。そして、CPUのヒートスプレッダーに対してできるだけ温度センサーを密着させて温度を監視した。その後にエバポレータをCPUへ密着して試験的に冷却運転を試みたところ、Chillcontrolはマイナス16℃を示しCPUの温度はマイナス11.7℃と、やや温度差は認められたものの「まず、まず」と言った感触を得られた。ただ、このテストでは、マザーボードに通電しておらずCPUは全く動作していない状態である。つまり、冷却装置にとっては、いわゆる無負荷状態なのである。その条件で得られたエバポレータの最も低い温度がマイナス16℃だという結果は、実のところ少々期待はずれであった(せめて前出のマイナス20℃に限りなく近づいて欲しかった)。

●「Pentium 4マシンのガス冷に挑戦!(その2)」に向けて

 現在、先の冷却テストで「エバポレータの最も低い温度がマイナス16℃」だという結果から、もう少し下がらないものかと冷却装置を中心に調査中である。どうにもならないかも知れないが、気になる点もあるので調べる時間をいただきたい。また、有効な結露対策も未解決である。どうやら何軒か、ホームセンターのハシゴを覚悟しなければならないようだ(対策の「アテ」はあるけれどそのアイテムを取扱っているかが問題)。

◎注意
メーカーが定めた周波数以上の動作は、CPUやメモリを含めてその他の関連機器を破損したり、寿命を縮める可能性があります。また、各電圧を高く設定する場合においても同様のリスクがあり、それらの結果によるいかなる損害についても、筆者およびAkiba2GO!編集部、製造メーカー、販売店はその責を負いません。オーバークロック設定・改造・BIOSの書き替え等は自己の責任において行って下さい。なお、この記事中の内容は筆者の環境でテストした結果であり、記事中の結果を筆者およびAkiba2GO!編集部が保証するものではありません。この記事についての個別のご質問・お問い合わせにお答えすることはできませんので、あらかじめご了承ください。

【筆者プロフィール】鈴池 和久氏。オーバークロック歴は1995年登場のTritonチップセットの頃から。マザーボードの回路解析やハンダごてを使ってオーバークロック改造を施すのが得意。1998年出版の「パソコン改造スーパーテクニック」を初めPC改造に関する著書を複数執筆。現在は当ページのオーバークロック研究室コラム記事を執筆中。ハンドル名は「KAZ’」。1957年生まれ大阪府在住。

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