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“「ゴジラと科学」展”が日本科学未来館で開催

2002年10月29日 19時16分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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東宝(株)と(株)乃村工藝社は、ゴジラ映画の特撮技術を紹介する特別展“「ゴジラと科学」展-Link Science(リンク・サイエンス)-”を30日から2003年2月11日まで東京/お台場の日本科学未来館1F/催事ゾーンで開催する。特別展入場料は大人1000円/18歳以下と中学生700円/小学生500円/幼児400円。

毛利さんとゴジラ
ゴジラと握手を交わす毛利衛日本科学未来館館長。「(ゴジラの感触は)意外とやわらかいですね。小学1年生のときに観た白黒映画(1954年『ゴジラ』)が怖かったので、実は触るのが怖かったんですが(笑)、なじんできました」

同特別展は、ゴジラ映画の特撮技術を通じて“科学”に対する興味や関心を持ってもらうことを目的としたもの。ゴジラシリーズ26作目となる最新作『ゴジラ×メカゴジラ』(12月14日より全国東宝系公開)をはじめとするさまざまなゴジラ映画に登場する怪獣たちが展示されている。特に初代から新作までのメカゴジラ3体を一堂に展示、3体揃っての展示は今回が初めてという。

最新ゴジラ最新作『ゴジラ×メカゴジラ』に登場するゴジラ
最新メカゴジラ最新作『ゴジラ×メカゴジラ』に登場する3式機龍《メカゴジラ》。人間が作り上げた初のメカゴジラで、“対特殊生物自衛隊”隊員の家城茜が遠隔操作する
初代メカゴジラ初代メカゴジラ。1974年『ゴジラ対メカゴジラ』に登場。宇宙人が作ったという設定で、SF的なデザインと武器が特徴
スーパーメカゴジラスーパーメカゴジラ。1993年『ゴジラVSメカゴジラ』に登場。未来人のテクノロジーを利用して作り上げた合体式メカゴジラ

また、ブルースクリーンを背景にしたクロマキー合成(映像合成)体験、初代ゴジラと新作ゴジラの右腕(レプリカ)比較なども行なえる。そのほか、“逆さ吊りの飛行機”や“ミニチュアセットの照明と汚し”などさまざまな特撮手法の種明かしも紹介されている。

合成
クロマキー合成を体験。ブルースクリーンの前でポーズを取ると、背景映像と合成され写真上のような映像となる

なお、展示会場の日本科学未来館は、最新作『ゴジラ×メカゴジラ』で、メカゴジラを開発する研究所の舞台としてロケ現場に使用されたという。

日本科学未来館の毛利衛館長は、「ゴジラは水爆実験により誕生した怪獣で、いわば科学の負の部分。科学技術には怖い部分も含まれているということを認識する必要がある。また、ゴジラを科学的にとらえたらどうなるかということも合わせて紹介していきたいですね」としている。

スペースゴジラスペースゴジラ。1994年『ゴジラVSスペースゴジラ』に登場
デストロイア
デストロイア(完全体)。1995年『ゴジラVSデストロイア』に登場 《注:10月31日付で主催者側が(飛翔体)と訂正》
キングギドラ
キングギドラ。1998年『モスラ3 キングギドラ来襲』に登場
モスラ
モスラ(成虫)。2001年『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』に登場
パラゴン
パラゴン。2001年『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』に登場
ゴジラギニョールゴジラの部分模型“ギニョール”。こちらは1989年『ゴジラVSビオランテ』で使用されたもの
腕比較
初代ゴジラの腕の再現模型(左)と、最新ゴジラの腕(右)に実際に触れられるコーナー。時代と共にゴジラの着ぐるみ素材も軽量化、初代ゴジラの腕は重量900gだが、最新ゴジラの腕は重量600gという。ちなみに最新ゴジラの着ぐるみ総量は50kgを切っているとのこと
レントゲン
ゴジラの頭部のレントゲン写真
ゴジラの足
ゴジラの上に吊られている枠型オブジェは、身長55mのゴジラの足の大きさを表現したもの。サイズは縦11m×横9m

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