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【WPC 2002 Vol.11】スタイリッシュなMP3プレーヤー、液晶付き“Che-ez!”など魅力的な注目デバイスたち――東館1~3ホール

2002年10月19日 01時38分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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東3ホールに入るとすぐ目の前に(株)アドテック/韓国Digitalway社の合同ブースがある。ここでは、両社の共同開発によるデジタルオーディオプレーヤーブランド“MPIO”の新製品が多数展示されている。ポータブルMDプレーヤーよりも一回り小さな『AD-FD10』は、内蔵フラッシュメモリーが256MB/128MBの2モデルがあり、価格はオープンプライスで編集部による予想実売価格は256MBモデルが2万円台後半、128MBモデルは2万円台前半(11月下旬発売予定)。いずれもFMチューナーとボイスレコーダー機能、スマートメディアスロットを装備し、付属の液晶ディスプレー付きリモコンで全操作が行なえる。電源は単3電池1本で、連続20時間再生が可能。対応フォーマットは、MP3とWMA。
さらに小さく、100円ライター2つ分程度の小型オーディオプレーヤー『AD-FL10』は、SDメモリーカードスロットと128MBまたは64MBのフラッシュメモリーを装備した2モデルを用意。こちらもFMチューナー/ボイスレコーダー機能を内蔵する。電源は単4電池1本で、連続10時間再生が可能。予想実売価格は64MBモデルが2万円弱。
さらに、音楽CDのほかにMP3/WMAファイルを記録したCD-R/RWメディアの再生が可能な音楽データ対応CDプレーヤー『AD-CL10』も参考出品された。こちらは予想価格2万円前後で、発売時期は未定。

『AD-FD10』 『AD-FL10』 『AD-CL10』
『AD-FD10』表面が鏡面仕上げのデジタルオーディオプレーヤー『AD-FL10』MP3/WMAを収録したデータCDの再生も可能な『AD-CL10』

隣の東2ホールの入り口近くに陣取るエヌエイチ・ジャパン・ホールディング(株)のブースには、モックアップながら小型デジタルカメラ“Che-ez!シリーズ”のニューモデルが展示されている。カシオ計算機の“EXILIM”を意識したような薄型デジタルカメラ(名称未定)は、210万画素で背面にプレビュー用の液晶ディスプレーを搭載する。さらに小さなデジタルカメラ『Che-ez! Snap』は、液晶ディスプレーこそ搭載しないものの、「これなら世界最小を狙えるでしょう?」と説明員が鼻息を荒くするのも納得できる小ささ(幅47×奥行き18×高さ18.5mm)で、“たかがトイデジカメ”などと侮ってはいられない意欲作だ。
同じく製品コンセプトを具体化したモックアップだが、SDメモリーカードにMPEG-4形式で記録する手の中サイズのデジタルビデオカムコーダー(名称未定)、SDメモリーカード内のMPEG-4データを再生表示する名刺サイズのムービープレーヤー“v@mpシリーズ(名称未定)”も参考出展された。これらは日本で設計し、中国で生産を行なっていると言う。“あったらいいな”と思いついたものを実際に形にしてしまう同社のパワフルさは、見習うべきところがありそうだ。

エヌエイチ・ジャパン・ホールディングのお姉さんエヌエイチ・ジャパン・ホールディングでは、デジタルカメラ“Che-ez!”のほかに小型のデジタルオーディオプレーヤーの新製品『iFP-180T』も出展していた
薄型Che-ez! 背面 『Che-ez! Snap』
名称未定の薄型Che-ez!。210万画素の撮像素子を搭載する薄型Che-ez!の背面には、1.5インチ程度の液晶パネルを持つ幅5cm、奥行きと高さは2cm足らずととにかく小さい『Che-ez! Snap』
デジタルビデオカムコーダー “v@mpシリーズの動画プレーヤー

東2ホールと3ホールにまたがる形で、台湾パビリオンが設置され、台湾のみならず各国の自作パーツなどのメーカーが軒を並べていた。RAIDカードで知られる米Promise Technology社のブースでは、普及が見込まれる新しいATAインターフェース“シリアルATA”のRAIDカードを多数展示した。20日に販売開始予定の2チャンネルモデル『SATA150 TX2plus』の店頭価格は6000円程度になる見込み。RAID 0/1/0+1/5などをサポートする。同社によると、「シリアルATAは2002年が移行期で、2003年にはHDDの出荷台数が逆転し、2004年には完全にシリアルATAに市場は切り替わるだろう」とのこと。
変わったところでは、グラフィックスカードをファンレスにするという韓国ZALMAN Techの大型ヒートシンク『ZM80-HP』が人目を引いていた。幅15×高さ10cm程度と大きな金色のヒートシンクでグラフィックスチップを前後から挟み、ヒートパイプでつなぐというもので、店頭価格は5000円程度。RADEON 9700やGeForce4 Ti 4600など現在流通している最高速グラフィックスチップでもヒートシンクのみで十分排熱可能ということだが、ファンの取り付け穴は既存のものを利用するため、形状の違いからMatrox社のグラフィックスカード“Parhelia”には対応できないとのこと。

『SATA150 TX2plus』 『FastTrak SATA150 SX4』
シリアルATA2チャンネルのRAIDカード『SATA150 TX2plus』こちらは4チャンネルの『FastTrak SATA150 SX4』
『ZM80-HP』 側面
ビデオカードのファンレス化を実現する超大型ヒートシンク『ZM80-HP』横から見ると、ヒートシンクのぶ厚さがよく分かる。

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