松下電器産業(株)は15日、異業種合同マーケティングプロジェクト“WiLL”の製品として、SDメモリーカードに対応した多機能カメラ『SV-AV30』(愛称:WiLL D-snap)と、SDモバイルプリンター『SV-P30』を12月2日に発売すると発表した。価格はオープン。これは2001年12月に発表した『SV-AV10』『SV-P10』に次ぐ第2弾となる製品。
 |
|---|
| 『SV-AV30』 |
『SV-AV30』は、動画と静止画の記録と再生、AAC圧縮方式の音楽の再生、ボイス録音機能による音声の記録と再生が行なえる携帯電話サイズの“SDマルチカメラ”。1/4インチの有効31万画素(総35万画素)CMOSセンサーを搭載し、焦点距離が3.55mm、F値が2.35のレンズを搭載しており、最短撮影距離は50cm。モノラルマイクロホンと20万画素の2インチ液晶ディスプレーを搭載する。レンズが明るくなり、液晶ディスプレーの画素数も約2倍近くなっている。標準被写体照度は1400ルクスで最低照度は60ルクス。
記録方式は、静止画がJPEG準拠(640×480ドット、DPOF対応)、動画がMPEG-4準拠(176×144ドット/320×240ドット)、音声がG.726(サンプリング周波数は8kHz/モノラル)。静止画は画質により3段階(ファイン/ノーマル/エコノミー)、動画は画面サイズと画質により新たに追加された毎秒15フレームのスーパーファインモードを含め、4段階(スーパーファイン/ファイン/ノーマル/エコノミー)の設定が行なえる。512MBのSDメモリーカードを利用すれば、静止画はエコノミーで約1万4080枚の撮影が、動画はエコノミー(176×144ドット)で約10時間10分の録画が可能。ボイス録音は約35時間。付属のバッテリーで、MPEG-4動画の記録/再生が約1時間30分、静止画撮影が約1200枚、AAC/MP3再生が約3時間行なえるという(充電時間は約2時間)。本体にステレオスピーカーを内蔵する。電源は本体サイズは幅61.7×奥行き74.6×高さ25.9mm、重量は約95g。シルバー(-S)、ブルー(-A)、イエロー(-Y)、ホワイト(-W)の4モデルをラインアップする。製品には、AV入出力端子を装備し、充電機能を搭載した“AVクレードル”が付属する。
 |
|---|
| 『SV-P30』 |
『SV-P30』は、SDメモリーカード＆マルチメディアカードスロットを装備した熱溶融ドット径階調記録方式のSDモバイルプリンター。290dpiの薄膜サーマルヘッドを搭載し、各色256階調の印刷が行なえる。11万画素の1.5インチ低温ポリシリコン液晶ディスプレーを搭載したことで、プリント面のサイズがミニカードサイズから名刺とほぼ同じカードサイズ(86×54mm)に大きくなった。画像形式はJPEG(SD-Picture、Exif、DCF、CIFF、SISRIF、JFIF)とTIFF(非圧縮)に対応する。対応画素数は80×60～6144×4096ドット)。1枚あたりのプリント時間はACアダプター使用時が約95秒、バッテリー使用時が約120秒。電源はACアダプター(DC4.9V)、バッテリー(3.7V)で、消費電力は約8.6W。本体サイズは幅110×奥行き68×高さ34.2mm、重量は約320g。USBインターフェースも搭載しており、パソコンなどと接続することもでき、ドライバーソフト、ビューワーソフト『SD Viewer 1.5J for Printer』、グラフィックススイート『ArcSoftware Suite』が付属する。対応機種はPC/AT互換機で、対応OSはWindows XP/Me/2000 Professional/98 SE。
同社は併せて、曲の印象による検索や選曲が行なえる“ミュージックソムリエ”機能を搭載したソフト『SD-Jukebox Ver3.0』と著作権保護に対応したUSB接続のカードリーダー/ライターのセット“SDオーディオPCレコーディングキット”『SH-SSK10』と、ソフトのみのパッケージ『SH-SS10』を同時発売すると発表した。価格はオープン。ソフトはAAC/MP3/WMAのマルチフォーマットに対応しており、楽曲への静止画添付機能も搭載する。カードリーダー/ライターは、SDメモリーカードへの高速書き込みに対応する(従来比約1.4倍)。対応機種はPC/AT互換機で、対応OSはWindows XP(SP1含む)/2000 Professional(SP2/SP3)、Me/98 Se/98。
