京セラ(株)は24日、有効500万画素CCDと光学3倍ズームレンズを搭載したコンパクトタイプのデジタルカメラ『KYOCERA Finecam S5』と、CCDを有効322万画素にした『KYOCERA Finecam S3L』の2機種を10月下旬に発売すると発表した。価格は、『KYOCERA Finecam S5』が8万8000円、『KYOCERA Finecam S3L』が6万2000円。
『KYOCERA Finecam S5』 |
『KYOCERA Finecam S5』は、総画素数525万(有効500万画素)の1/1.8インチCCDと、焦点距離が7.3~21.9mm(35mmフィルム換算で約35~105mm相当)の光学3倍ズームレンズを搭載し、小型化を図ったのが特徴。レンズは6群7枚(非球面レンズ4枚)構成で、F値は2.8~4.8。最短撮影距離は約55cmで、マクロモードでは約12~55cmの撮影が可能など、基本光学系は2月に発表した有効395万画素CCD搭載の『KYOCERA Finecam S4』と同じ仕様となっている。シャッター速度も1秒から2000分の1秒で、最大8秒の長時間露出を設定できる。ISO感度は100/200/400を選択可能。
Finecam S4から大きく変わったのは、CCDの画素数が増えたことにより静止画の最大記録解像度が2560×1920ドットとなった点と、晴天時でも見やすい“デイファイン液晶モニター”を採用した点。後者は、モニター用の1.6インチTFT液晶ディスプレー(354×240ドット)に、バックライトのほか、特殊光学フィルムと専用の導光管を利用して効率よく反射光を利用する“デュアルバックライト方式”を採用したもの。再生時には、マルチ画面表示(6画面)やスライドショー、回転、リサイズ、クローズアップ、サムネイル再生、動画再生などが行なえる。デジタルズームは4倍まで設定できる。
記録媒体にはSDメモリーカード/MMC(マルチメディアカード)を採用し、データ形式はDCF(Exif 2.2)/JPEG準拠でDPOF対応。画質は“F(ファイン)”と“N(ノーマル)”の2段階を選択できる。動画は最大で320×240ドット(1回あたり最大30秒、AVI形式)。
インターフェースは、USB、ビデオ出力(NTSC/PAL)、外部電源を装備する。電源はリチウムイオンバッテリーパック(3.6V、1000mAh)を利用し、最大解像度で約160枚の撮影が行なえる。連続再生は約180分。本体サイズは幅92×奥行き33×高さ57.5mm、重量は165g。本体カラーは“ブラックストライプ”。USBケーブル、ビデオケーブル、ACアダプター、ハンドストラップ、16MBのSDメモリーカード、ドライバーソフトなどを収録したCD-ROMが付属する。
『KYOCERA Finecam S3L』(シルバーストライプ) |
『KYOCERA Finecam S3L』は、1/1.8インチCCDを総画素数334万(有効322万)に変更し、ボディーのカラーリングを3タイプ用意した機種。最大解像度は2048×1536ドット、ISO感度は120/200/400となる。デジタルズームは2倍で、そのほかの基本仕様は同等。本体カラーは“シルバーストライプ”“ブルーストライプ”“レッドストライプ”をラインアップする。
『KYOCERA Finecam S3L』(レッドストライプ) | 『KYOCERA Finecam S3L』(ブルーストライプ) |