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キヤノン、『PowerShot G3』ほかデジタルカメラ3製品を発売

2002年09月24日 18時26分更新

文● 編集部 内田泰仁

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キヤノン(株)は24日、ハイアマチュア~セミプロ向けデジタルカメラ『PowerShot G3』と、初~中級者向けの多機能タイプ『PowerShot S45』、コンパクトタイプ『IXY DIGITAL 320』の3製品を発表した。価格はいずれもオープンプライスで、編集部による予想実売価格は、『PowerShot G3』が9万円前後、『PowerShot S45』が6万5000円前後、『IXY DIGITAL 320』が5万円前後。3製品とも共通して、キヤノン独自の画像処理プロセッサー“映像エンジン”の最新版“DIGIC”を搭載する。

『PowerShot G3』

『PowerShot G3』は、2001年8月発表の『PowerShot G2』の後継機で、PowerShotシリーズのフラグシップモデルに位置する。総画素数410万画素/有効画素数400万画素の1/1.8インチCCDを採用し、光学4倍のズームレンズ(F=2.0~3.0、非球面レンズを含む7群8枚のレンズ構成、焦点距離は35mmフィルム換算で35~140mm)を搭載する。キヤノンが持つ膨大な写真データベースを解析して求めた“Photographic”情報に基づき、撮影シーンを予測してAF/AE/AWBを制御する“iSAPSテクノロジー”により、高速・高精度なAF/AE/AWBを行なうという。また、ボディーデザインが変更され、ホールディングや操作系の使いやすさの向上が図られている。

一眼レフカメラに並ぶ高機能を目指す本機では新たに、

  • AF枠の位置を任意に設定できる“アクティブフレームコントロール”
  • 3段の減光が可能な“NDフィルター挿入機構”
  • “EOS”シリーズの操作性を継承し、グリップ上部に電子ダイヤルを装備、モードダイヤルとモードレバーを分離し、操作性を快適化
  • マクロツインライト『MT-24EX』や、外部ストロボを組み合わせた多灯システムに対応
  • 利用頻度の高い撮影設定を登録できる“カスタムモード”を搭載

などの新機能が追加されている。

本体サイズは幅121×奥行き69.9×高さ73.9mm、重量は約410g(本体のみ)。撮影時の最大画像解像度は2272×1704ドット、動画撮影時の解像度は320×240ドットまたは160×120ドット(最大約3分撮影可能)。発売時期は11月下旬の予定。

『PowerShot S45』

PowerShotシリーズのミドルレンジ製品となる『PowerShot S45』は、総画素数410万画素/有効画素数400万画素の1/1.8インチCCDを採用、F=2.8~4.9、35mmフィルム換算で35~105mmの光学3倍ズームレンズを装備する。PowetShot G3と同じく“iSAPSテクノロジー”を搭載し、AF機能として、従来3点だったAiAFの測距枠が9点に増加されたほか、G3にも搭載されている“アクティブフレームコントロール”も持つ。このほか、操作性を向上させるファンクションボタンやオリジナルの撮影モード設定を保存できるカスタムモード、1~約60分のインターバル撮影機能、ストロボ発光量のマニュアル調整、ドライバーレスでダイレクトにUSB経由でパソコンに接続できるPTP(Picture Transfer Protocol)のサポートなどが新たに追加されている。

本体サイズは幅112×奥行き42×高さ58mm、重量は約260g(本体のみ)。撮影時の最大画像解像度は2272×1704ドット、動画撮影時の解像度は320×240ドットまたは160×120ドット(最大約3分撮影可能)。発売予定時期は10月中旬。

『IXY DIGITAL 320』

コンパクトデジタルカメラ“IXY DIGITAL”シリーズの最上位製品となる『IXY DIGITAL 320』は、新規開発の1/2.7インチ、総画素数330万画素/有効画素数320万画素のCCDを搭載。画素微細化の対策として開発された新構造と新駆動方式により、高S/N比と静止画/動画の高解像度化を実現しているという。PowerShot S45と同じく、“iSAPSテクノロジー”や9点測距AiAFを新たに装備したほか、最大640×480ドットでの動画撮影が可能で、高速タイプのコンパクトフラッシュを利用すれば最大約30秒間の動画撮影ができる。

本体サイズは幅87×奥行き26.7×高さ57mm、重量は約180g(本体のみ)。撮影時の最大画像解像度は2048×1536ドット。発売予定時期は10月中旬。なお、現行機種の『IXY DIGITAL 300a』はラインナップから外れるが、『IXY DIGITAL 200a』は今後も販売を続けるという。

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