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NTTコムウェア、コンテンツ流通ビジネスのプラットフォームを開発

2002年09月20日 21時25分更新

文● 編集部 矢島詩子

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エヌ・ティ・ティ・コムウェア(株)は20日、デジタルコンテンツ流通ビジネスの基盤プラットフォームとして、次世代DRM(Digital Rights Management)を指向する“著作権クリアランスシステム”と“動的価値制御DRMシステム”を開発したと発表した。

NTTコムウェアの次世代DRM全体像
NTTコムウェアの次世代DRM全体像

“著作権クリアランスシステム”は著作権の保有者が、あらかじめ複製権や公衆送信権などの権利ごとに、利用制限をデータベースに登録しておき、コンテンツの流通業者が利用したいコンテンツを指定すれば、著作権保有者が表示特定、利用許諾を受ける必要がある権利の一覧やそれに伴う条件が表示されるシステム。同時に著作権保有者と流通事業者両方の電子署名が入った契約書が作成されて、システムに保管されるという。これは、(※1)コンテンツIDフォーラムが提唱している著作権管理ガイドラインに準拠した“コンテンツID管理システム”を基盤としているという。

“動的価値制御DRMシステム”は、ユーザー側がダウンロードした暗号化されたコンテンツ専用の解読鍵を入手し、専用プレーヤーでコンテンツを再生するシステム。流通事業者は、利用条件を設定した各版ごとの解読鍵を販売することになり、プロモーション用のダイジェスト版や低品質版を別に制作する必要がないという。

今後、同社ではこの2つのシステムについて、コンテンツ流通事業社などの協業パートナーを募り、著作権保護・流通マーケットに進出していく予定という。

※1 コンテンツIDフォーラム ……著作権を保護しながら、デジタルコンテンツの流通を促進させるコンテンツIDの標準化団体。

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