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Inspiron X200/Inspiron 4150

Inspiron X200/Inspiron 4150

2002年10月22日 01時48分更新

文● 月刊アスキー編集部・山口

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Inspiron X200/Inspiron 4150

デルコンピュータ

17万9800円/17万9800円(どちらも最小構成価格)

「Inspiron X200」は、B5モバイルノートでは一般的なXGA(1024×768ドット)表示の12.1型液晶を搭載する。デルコンピュータが日本市場向けにX200を開発したというのも当然で、日本市場ではこのサイズのノートPCへの注目度は非常に高く、実際魅力的な機種が数多く存在する。すでに過熱しているこの市場に後発参入となるX200の勝算はどこにあるのか、この点を追及してみたい。

「Latitude X200」の個人向けモデル
――Inspiron X200

Inspiron X200
写真1 日本で人気の高いB5モバイルノート市場にデルコンピュータが参入。法人向けの「Latitude X200」に続いて、個人向けの「Inspiron X200」を発売した。ハードウェア的には同じ製品だが、付属の周辺機器やサービス内容が異なる。

 デルコンピュータが日本市場向けに開発したB5モバイルノート「Latitude X200」が、個人ユーザー向けに「Inspiron X200」としても発売された。Latitudeは同社の法人向けノートPCのブランドだが、X200はその枠にこだわらず個人ユーザーにも販路を広げるというのが当初の方針であった。しかし、法人と個人では必要とされるオプションやサービスなどに違いがあり、今回個人ユーザー向けの“Inspironブランド”で発売されることとなった。ハードウェアはLatitude X200と変わらないが、最小構成価格はInspiron X200のほうが低く設定されており、プリインストールOSはWindows XP Home Editionのみとなる(Latitude X200は同 Professional/2000 Professional+SP2も選択可)。サポートサービスもLatitude X200は3年間のオンサイト保守サービス、Inspiron X200は3年間の引き取り修理サービスになるといった違いがある。



上面
写真2 ダークシルバーにホワイトシルバーのロゴを入れたシンプルなデザイン。

 本体の厚みは19.8~24mm。東芝の「DynaBook SS S5」やシャープの「MURAMASA PC-MT」シリーズのように、15mm前後の薄さを競うほどではないが、B5モバイルノートとしては薄いほうといえるだろう。NECの「LaVie J」シリーズがほぼ近い。そのうえX200の重量は1.27kgしかない。ある程度ぞんざいに扱っても大丈夫に思えるほどボディに堅牢さがあるのだが、持ってみると予想以上に軽い。



上面
写真3 B.T.O.オプションのメディアベイ。X200の底面に装着する。PS/2、USB×2、IEEE1394、シリアル、パラレル、外部ディスプレイ、LAN、S/PDIFの各端子を装備。
背面
写真4 背面側にバッテリを装着するため、すべてのポート類は側面に配置されている。右側面には外部ディスプレイ端子とUSB×1ポート。
左側面
写真5 左側面には、手前からPCカードスロット1基、ヘッドホン端子、マイク端子、IEEE1394、USB×1、電源、10/100BASE-TX LAN、56kbpsモデムを配置。

 スペックは基本的に固定で、メモリ容量とオプション製品がBTOで選択できる。CPUは超低電圧版Mobile PentiumIII-M 800MHzで、ビデオ描画はIntel 830MGチップセットの機能を利用。HDDは30GBを内蔵する。HDD以外のドライブは内蔵せず、標準で24倍速の外付けCD-ROMドライブが付属する。IEEE1394で接続し、電源も本体からの供給となる。BTOでCD-RW/DVDコンボドライブに変更することも可能だ。メモリは128MBが標準。底面にある増設用スロットが1基空いており、640MBまで実装できる。ネットワークは、56kbpsモデムと10/100BASE-TX LANを装備する。ワイヤレスLANは追加オプションとなるが、ワイヤレスLANのアンテナは本体に標準で内蔵されている。

 さらに、 Inspiron X200には本体底面に装着するメディアベイもオプションで用意されている。標準の外付けCD-ROMドライブをメディアベイ(CD-ROM)にBTOでグレードアップするとプラス2万円。メディアベイに装着する光ドライブはCD-ROMのほか、CD-RWやCD-RW/DVDコンボドライブにも変更できる。そして、オプションの大容量バッテリを搭載すれば、約5時間30分の連続使用が可能になる(標準バッテリで約3時間)。こういった拡張機器を必要に応じて選べる自由度の高さは、ダイレクトメーカー製品ならではの魅力と言えるだろう。価格はメモリ128MB/外付けCD-ROMドライブの最小構成時で17万9800円と値ごろ感も高い。



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