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ユーリード、プロ向けのビデオ編集ソフト『MediaStudio Pro』の最新版を11月1日発売

2002年09月13日 23時58分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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ユーリードシステムズ(株)は、シーン編集やBGM、ナレーションの追加、3Dタイトルやデジタルエフェクトなど、映像制作のための統合ビデオ編集ソフト『Ulead MediaStudio Pro』の最新版となる、『同 6.5 Platinum Edition』の記者説明会を開催、同ソフトを11月1日に発売すると発表した。従来“MediaStudio Proシリーズ”はカノープス(株)から国内向けに販売されていたが、ユーリードシステムズが販売権を取得したため、このバージョンから販売を開始することになった。価格は6万5000円で、限定3000本の乗り換え/アップグレード版(※1)(2万9800円)、アカデミック版(2万9800円)も販売されるPlatinum Editionから一部機能を取り出した『同 Video Edition』が2万4800円で発売される。

※1 アップグレード版 市販のビデオ編集ソフト全商品、およびUlead製のビデオ編集/オーサリングソフト(バンドル版を含む)が対象

ビル シュン氏(右)、下村 慶一氏(左)
記者説明会で、MediaStudio Proシリーズの販売権取得について説明する、ユーリードインターナショナルグループのバイスプレジデント ビル シュン氏(右)と、ユーリードシステムズ(株)の代表取締役 下村 慶一氏(左)

Platinum Editionは、以下の6つのアプリケーションで構成される。

  1. アナログやDVの入力映像を直接MPEG-1/2に変換しながら取り込める動画キャプチャーツール『Video Capture』
  2. 各99本のビデオ/オーディオトラックを扱える動画編集ツール『Video Editor』
  3. 動画ファイルに絵を書き込んだりレタッチするほか、描く手順を記録/再生するマクロ機能を搭載した『Video Paint』
  4. アルファーチャンネル(背景の透過度)付きのCG作成や、CGの移動パスの設定/編集が可能なベクターグラフィックツール『CG Infinity』
  5. エコー/逆転/フェード/パンニングなどの効果を加えられる音声編集ツール『Audio Editor』
  6. 編集結果をビデオCDやDVD-Video、SVCDに書き出すオーサリングツール“Ulead DVD MovieWriter 1.5”

Video Editionは、上記のアプリケーションのうちVideo Capture/Video Editor(トランジションエフェクトは35種類)/Audio Editorを収録したもの。

『Ulead MediaStudio Pro 6.5 Pratinum Edition』 『Ulead MediaStudio Pro 6.5 Video Edition』
『Ulead MediaStudio Pro 6.5 Pratinum Edition』(左)と『同 Video Edition』(右)のパッケージ

Video Captureは、DVカムコーダーの録画開始/停止を読み取る自動シーン検出や、4GB超のファイル保存ができるほか、ソニーのMICROMV形式(8mmテープにDV形式で記録するソニー独自の記録方式)にも対応しており『DCR-IP7』『DCR-IP55』『DCR-IP220K』のからのキャプチャーが可能になっている(通常はソニーの『MovieShaker』でキャプチャーしてから編集ソフトに読み込む必要があった、出力は不可)。

『Video Editor』
『Video Editor』の画面。各ウィンドウの配置はユーザーが自由に変更できる

Video Editorでは、112種類のトランジションエフェクト、プレビューファイルを作成せずにエフェクト結果を確認できる“インスタント再生”、入出力ファイル形式が変わらない場合に変更部分のみをレンダリングすることでプレビュー表示やファイル生成時間を短縮する“SmartRender(スマートレンダー)”機能を搭載、MPEGファイルのカット編集に対応(NEC製MPEGエンコードエンジンを採用)するほか、タイムライン上に入力音声を直接反映する“ボイスオーバー機能”を搭載し、映像と音声がシンクロした演出が可能になっている。また、WMV形式の出力もサポートしている。

『Video Paint』
動画にペンツールで書き込んだり、不要な部分をスタンプツールで消去できる『Video Paint』

Video Paintのマクロ機能は、同じ描画結果を別の動画に再現するほか、描かれている経過を見せるアニメーションとしての表現も可能。

『CG Infinity』
テロップなどをデザインしたり、動きを設定できる『CG Infinity』

対応フォーマットは、以下のとおり。

  • ビデオ:AVI(DV AVI含む)/MPEG-1/MPEG-2/QuickTime、(出力のみ)ASF/WMV
  • 静止画:BMP/GIF/JPEG(JPG、JP2、JPC)/PNG/TGA/TIF
  • 音声:MPEGオーディオ(MPA、MP3)/WAV

光メディアへの書き出しは、DVD-R/RW、DVD+R/+RW、CD-R/RWドライブに対応する(動作確認製品は同社ウェブサイトで確認)。

『Audio Editor』
『Audio Editor』では、フェードイン/アウトや逆転再生などのエフェクトをかけることができる

動作環境は、対応OSがWindows 98 SE/Me/2000/XP、Pentium III-450MHz以上(700MHz以上を推奨)のCPU、メモリー128MB以上(256MB以上を推奨)、HDD 150MB以上(インストール時)/4GB以上(編集時)などとなっている。

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