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SAN環境でファイル共有を可能にする『CentraVision』発売

2002年09月07日 04時02分更新

文● 編集部

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(株)ティアックシステムクリエイトは、米Advanced Digital Information Corporationが開発した、異なるOSを搭載したマシンからSAN上のファイル共有を可能にするソフトウェア『CentraVision』を発売した。

『CentraVision』
『CentraVision』

『CentraVision』では、SANストレージを共有するために、ファイルシステムサーバとLAN上で通信してメタデータを受け取り、それから実際にストレージにアクセスする形になっている。メタデータサーバは最大8台までフェイルオーバーすることができる。

ストレージのフォーマットは『CVFS』という独自のものを採用している。『CVFS』は64ビットジャーナリングファイルシステムで、各クライアントからはネイティブにアクセスが可能。各クライアントにファイルシステムドライバをインストールする必要がある。対応しているのはSolaris、IRIX、Windows NT/2000、Linux。各クライアントからはファイルへの同時アクセスが可能だが、書き込みのロック機構はシステムでは提供していないため、アプリケーション側で用意する必要があるという。

CVFSをLinuxからみた場合
『CVFS』でフォーマットされたSANストレージをLinux上からみた場合。/dev/cvfsctl1_centravisionが/centravision以下にマウントされている。
CVFSをWindowsからみた場合
同じストレージをWindowsからみた場合。Pドライブとして認識され、ローカルディスクとしてマウントされている。右下にあるのは管理ツールの画面。

『CentraVision』を利用してSAN上のファイル共有を実現することで、これまでNASなどで行なわれていたファイル共有と比べ、LANネットワークに負担をかけることがなくなるほか、ネットワークプロトコルによるボトルネックがなくなり高速なファイルアクセスが可能になる。DVDオーサリングなど大容量のファイルを扱う業務での利用が想定されている。価格はオープンプライス。

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