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【特別企画・最新パーツ性能チャート(Vol.5)】DDR400とV-Link533のパワーはいかに?Gigabyte製KT400マザーボードレビュー

2002年09月05日 00時00分更新

文● 野口

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「GA-7VAXP」
「GA-7VAXP」

 日本ギガバイトから初のVIA Apollo KT400搭載マザーボード「GA-7VAXP」が販売された。土壇場でVIAによるPC3200(DDR400)への公式対応は見送られたものの、チップセットの隠し機能としては存在するようで、ギガバイトは独自に対応メモリモジュールを明記の上、PC3200(DDR400)対応を打ち出している。果たしてその安定性は? DDR400の効果はいかに? KT400を大研究する。



VT8368 VT8235
VT8368VT8235

KT400の5つの特徴

KT400チップセットの特徴は大きく5つある。

1. North-South間を従来の2倍の533MB/秒のバスで結ぶ「V-Link 533」のサポート
2. AGP 8xモードのサポート
3. V-Link 533対応South Bridge「VT8235」によるUSB 2.0×6ポートのサポート
4. North BridgeのFSB333MHzのサポート
5. North Bridgeが隠し機能でPC3200(DDR400)をサポート

 もちろんGA-7VAXPはこれらをすべてサポートする。不透明な5については、マニュアルに対応メモリモジュールとして以下の製品が挙げられており、同社によってサポートとなる。

【表】対応PC3200モジュール一覧
●Micron
MT8VDDT1664AG-403B2 PC3200U-30440-Z(モジュール型番)
US BZABK8P001 200221
128MB DDR 400MHz CL3
0218-1-1 MT46V16M8 TG-5 ES B(チップ型番)
●SAMSUNG
KOREA 0226 PC3200U-30440-A1
M368L3223DTM-CC4(モジュール型番)
256MB DDR PC3200 CL3
SAMSUNG 223 K4H560838D-TCC4(チップ型番)
●SAMSUNG
KOREA 0226 PC3200U-30440-A1
M368L1713DTM-CC4(モジュール型番)
128MB DDR PC3200 CL3
SAMSUNG 223 K4H560838D-TCC4(チップ型番)
●Apacer
256MB UNB PC3200 CL2.5(モジュール型番)
WINBOND 2200D W942508BH-5(チップ型番)

 ちなみにこれは1行が1モジュールを示すのではなく、1ブロックで1モジュールなので、計5種類ということになるので注意したい。さらに、Micron、Samsungの2モジュールは容量が違うだけなので、事実上はMicron、Samsung、Winbondの3種類といってもいいかもしれない。
 一番下の行がチップの型番を示し、MicronとApacerは一番上の行が、Samsungは2番目の行が、モジュールの型番を示す。Micronモジュールでは型番途中の「-403」が、Samsungでは末尾の「C4」が、それぞれDDR400/CL=3を示すマークだ。のっているチップも型番から同仕様であることがわかる。Winbondではチップ末尾の-5がDDR 400(CL=2.5)を示す。メーカーが保証するチップの性能としては、Winbondが一番高いことになる。  DDR 400を使うつもりならこれらのモジュールをなんとしても探し出したほうがいいが、どうしても見つからなければ、上記チップの載っているモジュールで「勝負」せざるを得ないかもしれない。

豪華なオンボード装備

 GA7-VAXPは、これらKT400の特徴をすべて生かした上に、ゴージャスなオンボード機能を満載している。VIAのFireII(VT6306)チップを搭載することでIEEE1394ポートを3つ、PromiseのPDC20276チップによるUltraATA/133のRAID機能、RealtekのRTL8100によるオンボードLAN、さらに6チャンネルオーディオ、オプションでS/PDIF出力をサポートしている。USB×6とIEEE×3は標準でブラケットが付属する。
 IEEEについてはWindows XPのOHCIドライバで普通に認識され、利用できる。USB 2.0のドライバは、Microsoftのライセンスの問題があってVIAのサイトからはダウンロードできないが、付属のCD-ROM内に収録されている。
 USB 2.0対応のHDDを接続してみたところ、31MB/秒の実効性能が得られた。理論最大値の480Mbps(60MB/秒)の半分以上で、まずまず問題ないパフォーマンスと言えよう。ちなみにBIOSで1.1対応に切り替えると速度は970KB/秒と、30分の1以下に落ちた。



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