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IIJ、セキュリティーを強化した中小企業向けメールサービスを開始

2002年09月02日 21時21分更新

文● 編集部 高橋洋子

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(株)インターネットイニシアティブ(IIJ)は2日、セキュリティーを強化した中小企業向けメールサービス“IIJ Mailゲートウェイサービス”を11月上旬に開始すると発表した。また、メールホスティングサービス“IIJポストオフィスサービス”において、ウイルス対策機能を強化した新メニュー“セーフティ”を開始すると発表した。 いずれも10月中旬に受注を開始する。

“IIJ Mailゲートウェイサービス”は、メールサーバーを自社で構築している企業を対象とし、IIJのデータセンターに設置されたリレーサーバーを介して、ウイルス検出機能およびメール監査機能を提供する。 ウイルス対策ソフトには、トレンドマイクロ(株)の『InterScan VirusWall』を採用。社外とやり取りする全メールのウイルス検出および駆除を行なうほか、24時間365日体制でパターンファイルのアップデートに対応する。また、メール監査ソフトには、(株)住友金属ソリューションズの『Guardian Wall』を採用。社外に送信するメールに対して、ルールを指定してフィルタリングを行なう。暗号化されたファイルなどについても送信保留にできるという。

サービス概要
“IIJ Mailゲートウェイサービス”概要図

初期費用は1万円で、基本料金は、ウイルス検出機能が3万円、メール監査機能が4万円、両サービスともに利用すれば5万円。いずれも50メールアカウントまでが含まれる。なお、大規模ユーザー向けサービスについては、3月に提供を開始している。

“IIJポストオフィスサービス”は、メールサーバーの運用をIIJに委託するホスティングサービス。新メニュー“セーフティ”では、ウイルス検出機能をはじめ、メールの送受信時にサーバーとユーザーのメールソフト間を暗号化する“POP/SMTP over SSL”技術や、SMTP認証(対応したメールソフトが必要)によるセキュリティー機能、フィルタリング機能などを提供する。今年度中には、ウェブメール機能も追加する予定。初期費用が5000円、基本料金が1万円で、10アカウントまでが含まれる。50アカウントまでは1アカウントにつき500円。なお、同サービスと、“IIJ Mailゲートウェイサービス”を組み合せて利用することもできる。

IIJ鈴木社長
IIJ代表取締役社長の鈴木幸一氏

これに伴って行なわれた記者会見で、IIJ代表取締役社長の鈴木幸一氏は、「中小規模から大規模まであらゆるレイヤーの企業に、アウトソーシングを推進していきたい」としている。また、「メールサーバーは自社で持ちたいが、DoS攻撃や踏み台攻撃など高度なセキュリティー技術を要する部分についてはアウトソーシングしたい」というニーズに応えたものだという。販売方法は、同社営業による直販がメインとなり、各サービスにつき400から500社の導入を目標に挙げている。

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