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【特別企画・最新パーツ性能チャート(Vol.4)】Pentium 4-2.8GHz世界最速レビュー!気になる性能をチェック!!

2002年08月24日 05時17分更新

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Pentium 4-2.8GHz世界最速レビュー!

Pentium 4-2.8GHz
Pentium 4-2.8GHz
24日に秋葉原の店頭に並んだPentium 4-2.80GHzのパッケージ

 公式アナウンスがないまま、今日から秋葉原でPentium 4-2.8GHzの販売が始まった。編集部ではさっそくベンチマークを行ってみた。
 パッケージにはFSB 533MHz、2次キャッシュ512KBとあり、ここまでは従来のPentium 4と変わらないが、注目すべきはCPUの刻印にある1.525Vの文字である。実際、今回テストに使ったAsustek製i850-Eマザー「P4T533-C」でも、デフォルトの電源電圧を1.525Vと表示した。2.2GHzのNorthwoodコア登場時以来、電源電圧は1.5VをキープしてきたPentium 4だが、そろそろ電圧アップという安定化手段を併用しなければならなくなってきたようだ。とはいえ、すでに1.65Vまで引き上げているThoroughbredコアのAthlon XPに比べれば、まだ余裕があると言える
 動作上は特段問題はなかったが、機種によってはBIOS変更が必要なケースもあるのかもしれない。



1.525Vの刻印
1.525Vの刻印が特徴的なPentium 4-2.80GHz。FSB 533MHz、キャッシュ512KBは従来のまま

まだまだリニアに伸びる性能

【グラフ1】Pentium 4とAthlonのクロック別登場時期一覧。Pentium 4のクロック向上のタイミングはまるで定規を引いたように確実だ。Athlon XP-2600+には多少の無理が感じられる

 AMDにしてみれば、5月6日時点で433の大差を付けられていたところを、6月10日に2200+で333に縮め、さる21日には一気にモデルナンバー400アップでひっくり返したのだが、ここでふたたび200の差を付けられた(グラフ1)。しかも、Pentium 4はすでに市場で販売されているが、Athlonは9月に製品出荷予定というだけで、現時点ではまだ2400+も流通していない。現実面ではむしろ差は600に広がったことになる。両者のCPUクロック向上の歴史を見ると、Pentium 4は計算したかのように順調に性能が上がっているのに対し、Athlonは1900+以降で息切れが見られる。21日には2600+をリリースしたものの、移行パターンとしては不自然に急であり、搭載製品出荷が9月以降になるのもうなずける展開といえる。
 さて、21日のAthlon XP-2600+登場時には、できるだけ対等な評価とするためメモリをPC2700に揃えたが、それにはi845Gの隠し/未保証の機能を使う必要がある。そこで今回は、Pentium 4環境の公式の動作として、i850E環境+PC800による結果を掲載する。今回は2.8GHzのDDR環境での計測結果はないが、2.53GHz環境ではPC800(RDRAM)およびPC2700(※1i845Gの隠し機能での動作)の計測環境を掲載するので、この差を参考にしてほしい。



※i845Gは公式にはPC2100までの対応となっているが、一部マザーボードではメモリバスを166MHz動作にする、すなわち、PC2700が利用可能にする設定が可能だ(チップセットの隠された機能を利用しているものと思われる)。Pentium 4-2.53GHzではこの設定が可能なAOpen AX4G PROを用い、PC2700を装着してのテスト結果を掲載している。この設定での動作は自己責任となる。
Sysmark 2001
【グラフ2】Sysmark 2001 Office Productivityの結果。2GHzオーバーの領域では、Pentium 4のクロックとAthlon XPのモデルナンバーがぴったり対応しているのがわかる
Sysmark 2001
【グラフ3】Sysmark 2001 Internet Contents Creationの結果。こちらもPen4 GHz=モデルナンバーの図式が当てはまる

 さっそく結果を見てみよう。グラフ2、3は、Sysmark 2001によるシステム性能の比較である。Pentium 4はAthlonとの差を縮めてきており、2200近辺では僅差になっていた。2400以上では逆転が見込まれたが、21日の記事でお伝えしたように、Athlonが2400+で周波数をいつもより1段階分よけいに上げたため、逆転は発生せず、現時点ではちょうどPentium 4の性能直線上にAthlon XPが載る形になっている。Pentium 4-2.53GHzの右上に躍り出たAthlon-2600+に対し、さらに今回Pentium 4-2.8GHzが飛び込んできた。
 通常、CPUの内部クロックの倍率が上がると、低速な外部回路が足を引っ張る時間が相対的に大きくなり、性能の伸びが鈍るものだが、その気配がまったく見られない。確かに、Pentium 4-2.8GHzは、システムクロック(133MHz)比で言えば内部22倍動作になるが、実際に性能に影響するFSBとの比はまだ5.25倍と、そう大きくはないのが幸いしている。その意味ではAthlon XP-2600+のほうはすでに8倍に達しており、今後のリニアな性能向上にはそろそろFSB高速化が求められていると言える



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