米SourceForge.netで開発を行なっているXbox Linux Projectが、『Xbox』上で動作するLinuxシステム『Xbox Linux 0.1』を公開した。
『Xbox Linux 0.1』上のtelnetセッション。今のところ『Xbox Linux 0.1』自体でビデオ出力はできないそうだ。 |
『Xbox Linux 0.1』のREADMEファイルによると、このリリースには米Microsoftのコードをいっさい含まないBIOSと、Linuxカーネル2.4.18、Webサーバなどのアプリケーションが含まれているという。配布されているのは、isoイメージとフラッシュメモリからブートするためのROMイメージ。現段階では、起動させるためには改造チップが必要になる。
プレスリリースでは、これは「Xboxをコントロールするための努力における画期的事件」であるとしている。『Xbox Linux』を使うことで、『Xbox Live』以外のネットワークに「ふつうのブラウザで」アクセスし、自由にLinux用プログラムを実行したり、制限なしに映像や音声を再生することが可能になるという。
『Xbox Linux 0.1』内蔵Webサーバにアクセスした様子。READMEには、このページのIPアドレスとともに“your box wants to tell you something”という一文が添えられている。 |
Xbox Linux Projectは、匿名の人物が20万ドルの懸賞金を出資しており、最終的にはハードウェアへ改造を施すことなく起動することを目指している。なお、プレスリリースによると、今後はXboxのビデオやオーディオなどのハードウェアをサポートした『Xbox Linux』をリリースする予定だそうだ。