このページの本文へ

United Linux、パートナーシッププログラムを発表 -パートナー向けベータ版を8月末に公開

2002年08月16日 15時56分更新

文● 編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

United Linuxは、ディストリビュータやソフト/ハードベンダーをターゲットにしたパートナープログラムを8月14日に発表した。

パートナープログラムは、ディストリビュータを対象とした「Linux Distributor」と、ソフト/ハードベンダーをターゲットとした「Developer Partners」に分けられる。

「Linux Distributor」メンバーシップは、すでにLinuxディストリビューションを提供している企業向けのもので、『United Linux』ディストリビューションのマーケティングや再販、技術レベルでの参加が可能。自社の製品に『Powered by United Linux』を利用することができるほか、収益の分配を受けたり、United Linuxの運営参加や『United Linux』ディストリビューションの技術的な決定に参加することもできる。

「Developer Partners」メンバーシップは、「Technical Advisory Board Member」、「Developing Member」、「Developer Program Member」に分けられる。

「Technical Advisory Board Member」は、『United Linux』ディストリビューションのソースレベルでの最適化や動作保証が必要なハード/ソフトベンダーを対象としたメンバーシップ。『United Linux』ディストリビューションのビルド環境へのアクセスとメンテナンスが可能で、ソースコードレベルでの修正要求を行なうことができる。

「Developing Member」は、動作保証や最適化が必要ではあるが必ずしもパッチの提供や特別な修正を必要としない企業を対象としたメンバーシップ。『United Linux』の拡販やマーケティング、ソフトの動作保証を受けるなどの権利がある。

「Developer Program」は、小規模のISVやエンドユーザーをターゲットにしたプログラムで、低価格で参加することが可能だという。

メンバーシップへの参加費用は今のところ明らかにされていない。マーケティングファンドや、「United Linux」ブランドのサポート、技術トレーニングや動作保証といった支援を含める場合、年間契約と差し引きで計算されることになるようだ。

また、パートナープログラムの発表にあわせて、米Caldera International、ブラジルConnectiva、独SuSE Linux、米Turbolinuxのパートナー向けに『United Linux』のプライベートベータ版を提供すると発表した。

プレスリリースでは詳細な仕様については触れられていないが、LSBやLi18nuxへの対応、英語、日本語、簡体/繁体中文、韓国語、ポルトガル語、スペイン語、イタリア語、ドイツ語、フランス語、ハンガリー語に対応したものとなるようだ。

なお、一般向けのパブリックベータは、United Linuxのリリーススケジュールに従い、2002年第3四半期末までに提供を開始するとしている。

カテゴリートップへ