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キャスト/スタッフとも一新『新・仁義なき戦い2』

2002年08月02日 23時44分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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東映京都撮影所による来年公開の映画『新・仁義なき戦い2』の製作発表が2日、都内ホテルで行なわれた。

出演者と監督
左から、橋本一監督、小林健さん、南野陽子さん、渡辺謙さん、高橋克典さん、小林稔侍さん、夏木マリさん、高知東生さん。小林稔侍さんと小林健さんは親子共演

同作品は、東映ヤクザ映画史上、伝説の作品として語り継がれている名篇『仁義なき戦いシリーズ』の流れを汲むもの。前作からスタッフおよびキャストを一新し、金と権力に群がる2002年のヤクザ社会を映画化するという。

キャストは、知略に長けた経済ヤクザの矢萩徹幸役に高橋克典、暴力至上主義の武闘派ヤクザの藤巻寛明役に渡辺謙、老獪非情な組長の尾田常巳に小林稔侍、大組織幹部の杉浦役に隆大介、企業経営者役に伊原剛志/鹿内孝、若手ヒットマン役に高知東生/小林健/山田純大/坂口憲二/薬師寺保栄、藤巻の妻役に夏木マリ、矢萩の恋人役に南野陽子。監督は東映京都撮影所配属の橋本一氏で、同作品が映画監督デビューとなる。東映社員監督による作品は10年ぶりという。

橋本監督は「新世紀の東映活劇を撮りたい。すべてオリジナルだと思っており、昔の真似をするつもりはない。えげつなく、搾ったら毒汁が出るような映画にしたい。今月クランクインするが、今のこの暑さをスクリーンにぶつけたい」と語った。

また、パソコンを操るインテリヤクザを演じる高橋さんは「インテリだけど最後は暴力というアンバランスな部分が魅力。ちょっと恐くてクールなヤクザになれたら」、武闘派ヤクザ役の渡辺さんは「実はヤクザ役は初めて。男と男がぶつかり合い、信じ合って生きていくという原点に共鳴する」とそれぞれコメントした。

最近善の役が多い小林さんだが「この間、飯屋のオヤジに『稔侍さん、ヤクザやってくれよ』と言われた。僕にはまだそういうものが残っているのかなと幸せな気分になった。ヤクザ映画は人の生き様が最も分かりやすい究極の人生模様。他のグループでは作れないパワーが東映にはある。大勢の人が楽しめる東映活劇を観せたい」としている。

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