このページの本文へ

RADEON IGP搭載マザー第2弾がいきなり1万円割れで登場、今回もデュアルモニタ対応

2002年07月20日 22時56分更新

文● 小磯

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷
1万円割れ

 ATI Technologies初のPC用チップセット“RADEON IGP 320”を搭載するマザーボード第2弾「A3-M275」がSapphire Technologyという耳慣れない香港ベンダからデビュー。国内代理店を通じての販売開始はこのA3-M275がはじめてとなる。実売価格は9480円~1万2799円で、入荷したショップのほとんどでいきなり1万円割れでの登場となった。



A3-M275
「A3-M275」。Thoroughbredコア版Athlon XPへの対応は不明

 North Bridgeはアキバ登場第1弾となるFIC製マザーボード「AT31 Fusion」と同じRADEON IGP 320で、RADEON 7000(VE)相当のコアを搭載するAthlonファミリ向けの製品。史上初のデュアルモニタ出力対応チップセットとなるRADEON IGP 320搭載マザーボードとしてS/コンポジット出力搭載のブラケットを同梱し、アナログモニタ&ビデオ(TV)のデュアルモニタ出力が可能となっている。これはAT31 Fusionとまったく同じで、差別化のためにもセカンドD-Sub15ピン出力やDVI出力にも対応してほしかったところだが、価格を考えるとやむを得ないか。



外部インターフェイス ビデオ出力 マニュアル
D-Sub15ピンを用意するバックパネル部。別途シリアル×1をブラケットへ引き出せるようにもなっている同梱のビデオ出力ブラケット。ビデオ出力時の最大解像度は今のところわからないデュアルモニタ出力対応をうたうマニュアル。設定をBIOSで行うのか、OS下で行うのか、これも現在のところ不明
M1535D+
“M1535D+”。リビジョンはA1

 対して組み合わされるSouth Bridgeは今回ALiのUltra ATA/100対応チップ“M1535D+”。RADEON IGP 320はSouth Bridgeを柔軟に選択可能で、ATI Technologies純正で、USB2.0コントローラや3Com製のMAC(ネットワークコントローラ論理層)を内蔵する“IXP 200/250”(IXP:IO Communication Processor)を採用した場合には“A-Link”によって両Bridge間が266MB/秒の帯域幅で結ばれる。一方、帯域幅が133MB/秒となるPCI接続のサードパーティ製South Bridgeを採用することでコストダウンをはかることもできるようになっており、“VT82C686B”を採用したAT31 Fusionと同じくA3-M275は後者を選択したようだ。



拡張スロット

 このほか仕様を見てみると、MicroATXフォームファクタを採用してAGP×1、PCI×3、PC2100(DDR266) DDR SDRAM対応DIMMスロット×2という構成になっているのはFIC製品と同じ。一方、オンボードの機能はAC'97サウンドコーデックのみで、ネットワークコントローラを搭載しないのはMicroATXマザーボードとしてマイナス点だ。



パッケージ

 パフォーマンス面で見るべきものは特にないが、ビデオキャプチャ全盛の時代にあって、標準でキャプチャした映像をTV/ビデオ出力できるという点に魅力を感じる人もいるだろう。DVD再生支援機能を持つRADEON IGPを利用して、安価にDVD-Video再生用PCを構築してみるというのもおもしろいかもしれない。もちろん、純粋にコストパフォーマンスに優れるビデオ統合Athlon用マザーボードとしても選択肢になると思われる。


20日現在の価格情報
価格ショップ
\9,480WonderCity
\9,800高速電脳
コムサテライト1号店
コムサテライト2号店
コムサテライト3号店
\9,980T-ZONE.PC DIY SHOP
\12,799TSUKUMO eX.
【関連記事】
【取材協力】

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

ASCII.jpメール アキバマガジン

クルマ情報byASCII

ピックアップ