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米Turbolinuxがリストラ? 事業停止? -「そういう事実はありません」

2002年07月19日 17時47分更新

文● 編集部

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米国のニュースサイト『LINUXGRAM』が“Reports Circulate that Turbolinux has Collapsed”(Turbolinux事業停止のレポートが流布)というタイトルで、Turbolinuxが月曜に事業を停止したという話題を報じている。

LINUXGRAMの記事によると、そのレポートでは、従業員が全員解雇され、何人かがボランティアで必要な手続きを行なっている状態だという。記事には米Turbolinuxアジア太平洋地域のゼネラルマネージャであるAshok Pandey氏やターボリナックス ジャパン(株)代表取締役社長の矢野広一氏のコメントも掲載されているが、いずれもそのような事実はなく、堅調な事業を行なっているとしている。

この件についてターボリナックス ジャパン(株)広報担当者に確認したところ、「米国で小規模なリストラを行なうのは事実。しかし、事業を閉じるという事実は全くなく、アジアにも特に影響はない」とのこと。そのような文書を誰が出したのか、どのような経緯で出たのかも全く不明だという。ディストリビューション事業についても、「開発の中心は事実上日本にあるので、特に問題はない」というが、一方、米国で開発されている『Power CockPit』などの製品については「現在調査中」だそうだ。『UnitedLinux』開発への影響については、「『UnitedLinux』でのTurbolinuxの役割は、2バイト文字への対応などアジア地域での利用に必要な範囲の作業であり、(ディストリビューション事業の中心はアジアにあるため)特に支障はない」とのことだ。なお、今回の件についてターボリナックス ジャパン(株)では、今のところ特に公式見解を発表する予定はないそうだ。「メディアの方は何事も大げさに報じたがるようですが、以前にも同じようなことがありましたから(笑)」(ターボリナックス ジャパン(株)広報担当者)。

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