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NECビューテクノロジー、無線LAN対応で設置フリーのプロジェクター『ビューライトLT260』を発売

2002年07月18日 16時08分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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NECビューテクノロジー(株)は18日、上下±40度/左右±30度までの斜め投射に対応したDLPプロジェクター『ビューライトLT260』を8月20日に発売すると発表した。価格は59万8000円。

LT260
DLPプロジェクター『ビューライトLT260』

『ビューライトLT260』は、0.7インチDMD(パネル解像度1024×768ドット)を搭載したDLP方式のプロジェクター。同社が独自に開発した画像変換技術を新開発のASIC(特定用途向けIC)に組み込むことで、従来の上下左右の台形補正技術では補正しきれなかった立体的な歪みも補正できる新たな画像歪み補正技術“SQUARE SHOT”を搭載する。縦台形歪みで±40度、横台形歪みで±30度までの範囲で補正が可能で、ドーム型スクリーンにも対応できるという。これにより、投影するスクリーンよりも斜めの位置にプロジェクター本体を設置しても、スクエアな画像投影が可能となる。

補正操作も容易で、リモコンや本体ボタン操作、または市販のUSBマウスをプロジェクターに接続して、画面上の4隅をクリックするだけで、画面を四角に補正できる。

画面補正1
スクリーンより斜めの位置にプロジェクターを設置すると、通常投影画面はこのよう台形になる(写真では、スクリーンに向かって斜め右側にプロジェクターを設置)。『ビューライトLT260』は、このような場合でも画面の隅を指定するだけで補正が可能。まず、左上隅の補正したい個所をマウスでクリックする
画面補正2
左上隅が自動補正された。続いて左下隅をクリック
画面補正3
補正終了。スクエアな画面を表示できるようになった

また、無線LAN(IEEE 802.11b準拠)および有線LANに対応しており、無線LANカード(オプション)をプロジェクター本体のPCカードスロット(TypeII×1)に装着することで、パソコンの画像を映像信号ケーブルなしで投影できる。これにより、複数のパソコンで1台のプロジェクターを利用する際、ケーブルのつなぎかえやプレゼンターの移動の手間を省けるという。さらに、市販の有線LANカードを利用すれば、社内ネットワーク経由で遠隔地のパソコンからプロジェクターの操作が可能。プロジェクターから電子メールでランプ寿命やエラーメッセージを送信できる“メール通知機能”も備えている。

明るさは2100ANSIルーメンで、コントラスト比は1300:1。スクリーンサイズは30~500インチ。インターフェースはRGB入力×2、RGB出力、ビデオ入力×2、音声入出力。消費電力は280W(スタンバイ時0.6W)、騒音レベルは高輝度モード時で32dB、エコモード時で29dB。本体サイズは幅260×奥行き275×高さ92cm、重量は2.9kg。

また同社は、『ビューライトLT260』をベースに、短焦点レンズを搭載したモデル『ビューライトLT260S』、およびパネル解像度をSVGA(800×600ドット)にしたモデル『ビューライトLT220』を9月20日に発売するという。価格は、LT260Sが59万8000円、LT220が49万8000円。

同社社長の雄川孝志氏は、「今回の新製品は世界一広い範囲で台形歪み補正が可能なため、置き場所にこだわらない。また無線LANにも対応している。設置フリーというコンセプトを前面に出したモバイルタイプのプロジェクターだ」としている。同社は、今回発表した3製品について、国内外を合わせ、発売後1年で3製品合計7万台の販売を予定しているという。

雄川社長
NECビューテクノロジー社長の雄川孝志氏

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