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ASUSTeK製16倍速書き換えCD-RWドライブのリテール版登場!BenQの16倍速書き換えドライブは「速い設置ガイド」同梱!

2002年07月12日 00時00分更新

文● 小磯

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販売中

 10日にバルク版で登場した、史上初の書き換え速度最大16倍速CD-RWドライブ「CRW-4816A」。このASUSTeK製ドライブに、16倍速書き換え対応のCD-RWメディアを同梱したリテールボックスが登場した。価格はTWOTOP 秋葉原本店で1万2800円。



16x CD-RW

 このCD-RWメディアは700MB品で、“High Speed CD-RW”のロゴが刻まれるもの。ドライブ、メディアともにHigh Speed CD-RWロゴを持つ以上、16倍速書き換えが次世代の“Ultra Speed CD-RW”規格によるものでないことはまず間違いない。市販のHigh Speed CD-RWメディアで対応できる可能性が大きく上昇したと言えそうだ。



CD-RWメディア 同梱メディア High Speed CD-RWロゴ
16倍速書き換え対応CD-RWメディア。対応リストに名前のあったRitek製品のような印象も受けるが、詳細は不明48倍速書き込み対応のCD-Rメディアも同梱しているドライブ側に刻まれているHigh Speed CD-RWロゴ
ドライブ
“ASUS”ロゴも入り、いつものASUSTeK製品らしくなったフロントパネル

 またリテール版ではじめて対応書き込みモードについての説明がパッケージに登場。それによるとディスクアットワンス/トラックアットワンス/セッションアットワンス/RAWライティング/パケットライティングに対応するようだ。またバルク版とは異なり、従来のASUSTeK製CD-RWドライブらしい、丸みを帯びたフロントパネルが復活している。バッファアンダーランエラー防止機能“FlextraLink”にメディアの性能に合わせて書き込み速度を制御する“FlextraSpeed”、そして稼働時のドライブ振動を抑制するASUSTeK独自の機能“DDSS II”(Double Dynamic Suspension System II)の搭載や、2MBのキャッシュ容量など、基本的な仕様はバルク版とまったく同じ。



パッケージ側面
リテールパッケージ側面に記載される仕様詳細。ちなみにライティングソフトはバルク版と同じく「Nero Burning Rom 5.5」を同梱

ASUSTeKやMSIとの関係は?ナゾがナゾを呼ぶ「速い設置ガイド」付BenQリテール版

パッケージ
パッケージ。やはり同梱ライティングソフトは「Nero Burning Rom 5.5」

 12日には、書き換え最大16倍速ドライブ投入ベンダとして第2弾となるBenQからもリテールパッケージ版「CRW-4816P」が登場。ZOA 秋葉原本店にて9800円と、書き込み/書き換えともに最速タイのCD-RWドライブだとはにわかに信じがたい価格で販売が始まっている。驚くのは、MSI製品が同梱してきて話題となった、ややアヤシげな日本語満載のマニュアル「速い設置ガイド」をパッケージに同梱していること。MSI製品に付属していたのはカラーの表紙、今回はモノクロという差はあるものの、同じものだと判断するのが妥当なほどそっくりである。



速い設置ガイド
同梱を確認できる「速い設置ガイド」
Seamless Link IIIロゴ

 一方で書き込み速度が最大48倍速、書き換え速度は最大16倍速、読み出し速度最大48倍速、キャッシュ容量2MBというのはASUSTeK製品と同じ。書き込み方式は不明だが、書き込みモードの対応はディスクアットワンス/トラックアットワンス/セッションアットワンス/RAWライティング/パケットライティングで、これもASUSTeK製品と同じだ。違いとしては、バッファアンダーランエラー防止機能にBenQ(=旧AcerCM)独自の“Seamless Link”最新版で詳細不明の“Seamless Link III”を搭載しているのが目立つ程度で、ドライブ本体のデザインもよく似ている。似ていると言えば、10日の記事で指摘したように、BenQ製品の型番が貼られていたMSI製の書き込み40倍速CD-RWドライブとも外観は酷似しており、この3社の製品がなんらかの関連性を持つのはもはや疑いようがない。それぞれが複雑に絡み合っているため、どこがどこのOEM元/先であると一概に断定はできないが、光学装置などベースとなる部分はまったく同じである可能性が高そうだ。



CRW-4816P 背面インターフェイス
「CRW-4816P」。型番もASUSTeK、BenQ、MSI製品でよく似ている。なお、ビニールに入っていたため、同梱CD-RWメディアが何倍速書き換えに対応しているのかは現在のところ不明
20日追加情報:ASUSTeKの回答によると、本文中にも指摘のある独自機能や、外観上の違いから、MSIやBenQ製品とはまったく無関係だという。
8月6日追加情報:ベンクジャパンの回答よると、ASUSTeK製品とは全く別の製品で回路設計や使用部材など別の製品であるとのこと。また、バッファアンダーラン防止機能として、製品に搭載されている「SeamlessLink」は旧AcerCM時代に開発されているBenQ社独自のBUR防止機能。なお、同梱のCD-RWメディアに関しては、CD-Rは48倍速書き込み対応、CD-RWは16倍速書き換え対応のBenQ社製(旧AcerMediaT)ブランクメディア。40倍製品に関しても速度に対応した40倍/12倍のメディアを同梱しているとのこと。
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