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BEA、アプリケーション基盤構築ソフト『BEA WebLogic Platform 7.0J』を発表

2002年07月10日 01時32分更新

文● 編集部 田口敏之

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日本BEAシステムズ(株)は9日、『BEA WebLogic Platform 7.0J』を発表した。価格は1CPUあたり1723万円から。出荷は8月30日に開始する。

統合
インテグレーション製品、ウェブポータル構築製品、ウェブアプリケーションサーバー、および開発フレームワークを統合した『BEA WebLogic Platform 7.0J』

同製品は、eコマースなどのアプリケーションをウェブに統合するためのインテグレーション製品『BEA WebLogic Intergration』と、統合したアプリケーションを一元的に管理するためのウェブポータル構築製品『BEA WebLogic Portal』、およびウェブアプリケーションサーバー『BEA WebLogic Server 7.0J』という、従来個別に販売していた3製品に、新たに開発したJavaの統合開発フレームワーク『BEA WebLogic Workshop』を加えてパッケージ化し、製品バージョンおよびインストーラーを統一したアプリケーションインフラストラクチャー製品の日本語版。

アプリケーションサーバー上に各フレームワークを統合したことにより、さまざまな異なるシステムの技術や知識を習得する必要がなく、各システムを個別に統合し、別々に管理する手間が省け、コストの削減を図れるという。また既存のレガシーシステムや、今後導入されるシステムと協調して動作するため、既存資産を有効に活用できるとしている。

開発環境
高度なJ2EEなどの知識を必要とせず開発を行なえる開発環境『BEA WebLogic Workshop』

BEA WebLogic Workshopは、既存アプリケーションを統合するためのツールを、高度なJ2EEなどの知識を必要とせずに開発を行なえるという開発環境で、単体でも販売を行なう。価格は1開発者あたり45万円。出荷は8月30日。日本語のマニュアルを、同社のウェブサイトからダウンロードできる。

また同社では、BEA WebLogic Platform 7.0Jに実装するJVM(Java仮想マシン)として『BEA WebLogic JRockit』を用意している。同製品は、サーバーでの動作を前提に、米インテル社と米BEAシステムズ社が共同で開発したもので、高速なJavaアプリケーションの処理環境を、インテルのアーキテクチャーを搭載したプラットフォーム上で可能にするという。出荷は9月を予定している。

スコット
米BEAシステムズCTOのスコット・ディッゼン(Scott Dietzen)氏

発表会で、米BEAシステムズCTOのスコット・ディッゼン(Scott Dietzen)氏は「BEA WebLogic Platform 7.0によって、BEAはウェブアプリケーションインフラストラクチャーのすべての部分を1つの製品として統合化した。1つのリリース、1つのライセンス、1つの更新、1つのXML環境、1つのセキュリティーモデル、1つの開発モデルであるため、コストも手間も削減できる」と述べ、「今後のWebLogicの方向性として、デベロッパーの使いやすさやコストの削減、自己修復機能による管理のしやすさなどに焦点をあてている。Java、J2EEと.NETは、大企業の中ではおそらく共存していくことになるだろう。弊社では共存を図るためのアーキテクチャーを開発している」と語った。

アルフレッド
CEOのアルフレッド・チュアング(Alfred Chuang)氏

また、同社CEOのアルフレッド・チュアング(Alfred Chuang)氏は「ITの興味深い点を考えてみると、情報システムに情報を取り込むことには力を注いできたのに、逆に意志決定に利用できる情報システムから情報を取り出すことに、十分目を向けていなかったと思われる。我々は最大の情報の価値を最大限にして、意志決定に関わる人たちに提供したい」と述べた。

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