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本家本元の意地?! あのイーレッツから“PCから制御可能なUSB扇風機”が登場

2002年07月16日 19時06分更新

文● 小磯

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一台扇風

 次から次へと登場するダジャレの製品名で、いよいよ“あの”という形容で理解できるようになってきたイーレッツから、元祖USB扇風機「涼風一直線」の第2弾が登場した。おそらく世界初のUSB扇風機である同製品の発売以降、2匹目のドジョウを狙った製品がいくつか店頭に並んでいるが、先駆者であるイーレッツの新型はひと味違った。今回もきっちりダジャレてきた「一台扇風」(いちだいせんぷう)は、今回もおそらく世界初の、“PCから制御できる扇風機”だ。



インパクトと実用性、そして今回は“新たな可能性”も?!
今回は笑いだけじゃない「一台扇風」

HID
eTCによってHIDとして認識される扇風機

 正確に言うと一台扇風は、USBコントローラ「eTC」(e-LET'S Toys Controller。“その他のデバイス”から命名?)と、純粋に涼風一直線の第2弾となり、USBからの給電で動作する「涼風一直線II」のセット。eTCはAC電源で動作する製品をOS標準ドライバによってUSBデバイスとしてPCに認識させるものだ。同梱のユーティリティソフトによって風量は7段階に調整できるほか、風量を0(停止)~最大の範囲で一定時間ごと自動的に切り替える“ゆらぎモード”も搭載している。また最低5分から最大10時間まで7段階のタイマーまで用意しているというサービスの良さも光るところ。



ゆらぎモード タイマー 残り10秒
ユーティリティソフト「扇風機コントローラー」。非常にシンプルではあるが、タイマーボタンを押して残り1分になるとカウントダウンが始まり、さらに残り10秒では文字がせり上がってくるようになるなど、イーレッツらしい遊び心はきっちりと押さえられている
eTC本体
「eTC」

 興味深いのはeTCの潜在能力で、仮にハードウェアの仕様が公開されれば、涼風一直線II以外のデバイスも無理矢理USB化できそう。そこでイーレッツに確認してみると、eTCの単品販売が予定されているほか、ゆくゆくは仕様の公開も視野に入れているとのことで、そうなればユーザー側の発想ひとつでトンデモないUSBデバイスが誕生するかもしれない。一台扇風だけでも十分に強烈であるものの、eTCは、ひょっとするとそれを遙かに上回る衝撃を与える製品に大化けする可能性を秘めていると言えるだろう。



涼風一直線II

 ちなみに涼風一直線IIは“第2弾”ということで、前作では耐久性に問題を抱えていた模型用モータを「従来比最大15倍の耐久性を確保し、24時間連続可動で1カ月は持つ」(イーレッツ)ものに換装。あわせて、風量を「体感で10倍」(同)まで引き上げたというモノだ。インパクト勝負から一枚皮がむけた印象を受ける。



涼風一直線II 電池ボックス
首振りも自由自在。ちなみにUSB直結時はその仕様上、eTCを噛ませた時よりも風量が増す相変わらずの電池ボックス。やはり大本はオモチャの扇風機のようだ

 一台扇風/涼風一直線IIはともに今月中の登場予定で、まず涼風一直線IIが7月末頃、続いて一台扇風が8月上旬に店頭へ並ぶ予定とのこと。価格は涼風一直線IIが2000円前後、一台扇風が4000円前後になる見込み。

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