「OAKS」ブルーモデル |
大きさ、厚さの異なるアクリル板を組み合わせてユーザー自身が組み立てるという発想と、できあがり精度の高さで展示開始から話題を集めているアクリルケース「OAKS」が発売。当初クリア/ブルー/ブラウン3色が発売になると紹介したが、土壇場でレッドも店頭に並んでいる。
今回はじめて姿を見せたレッドモデルの側板パネル。フィルムを貼ったかのような鮮明な赤色で人気を集めそう |
組み立て式なのでパーツはバラ。付属の指紋張り付き&静電気防止用手袋をはめて作業する |
OAKSの製品詳細については展示開始時の記事に詳しいが、とてもPCケースのパッケージとは思えないほど小さな段ボールに入っているアクリルパーツを付属のスクリューで組み立てていく仕様は実にユニーク。スクリューは予備を含めて8種類127本もあるため、組み立てには数十分かかるだろう。220(W)×470(D)×430(H)mmというサイズのフルアクリルケースができあがる際には達成感を感じられそうだ。
8種類127本にも及ぶスクリューのリスト。なくさないよう注意したい | 写真では分かりづらいが、マザーボードを固定するためのスペーサがアクリル板を突き抜ける仕様にはなっておらず、仕様の確かさを感じる | 液晶モニタのそれよりも小さなパッケージ |
完成後のケースは吸排気用に前面×1、側面×2、背面×1、天板×1の8cm角ファン用スペースを用意。5インチ×4、3.5インチ×2、付属の特殊スペーサによって3.5インチシャドウとしても利用できる5インチシャドウ×5と、ATXサイズのPCケースとして十分なドライブ拡張性を持っているのも見逃せないところだ。ただし一方でアクリルケースだけに電磁波対策は皆無。付属の英文組み立てマニュアルには「OAKSはあくまで展示用である」という旨の注意書きが読みとれるが、電磁波の悪影響が気になる人は、別途何らかの対策が必要かもしれない。
展示用限定の製品だとするマニュアル。おそらく電磁波の規制レベルが高い米国市場向けのメッセージだろう | 手作りのため、細かなキズがあるかもしれないという注意書きも見える |
付属の英文マニュアルはお世辞にもていねいとは言えないため、組み立てには、PCケースの構造を知っておく必要がありそう。それだけに初心者向けではないが、特にカラーパネルを天板や側板の一部に採用する3モデルが、これまでの単色系アクリルケースとはまた違った趣を感じさせてくれる製品に仕上がっているのは大きな魅力。すべて1枚板を採用する透明感も特記すべきだろう。OVERTOPと高速電脳、コムサテライト3号店で1万9800円と、電源が付属しないとはいえアクリルケースの初値として最安値を更新しているのもうれしい。なお高速電脳ではクリア/ブルー/ブラウンのみの取り扱いとなる。
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