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省電力版に続き、今度はMobile Athlon 4 1500+が店頭に並ぶ

2002年07月06日 19時25分更新

文● 小磯

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Mobile Athlon 4 1500+

 6月29日に省電力版Athlon XP 1500+が登場したのに続き、6日になって今度はMobile Athlon 4 1500+のバルク版がアキバに登場。Mobile Athlon 4はこれまでも時折流通しているが、モデル・ナンバーを採用する製品が店頭に並んだのは今回がはじめてとなる。



AHM1500ALQ3B
OPN“AHM1500ALQ3B”。消費電力は35Wで、これは省電力版Athlon XPと同じ

 ネズミ色のセラミックパッケージを採用する外観は初期のAthlon MPといったイメージだが、OPN(Ordering Part Number)は“AHM1500ALQ3B”となっており、Athlon MPとは明らかに異なる。“HM”は“High-Performance Mobile Processor”の意味で、たしかにMobile Athlon 4だ。実クロックが1.3GHzでFSBが200MHz、L2キャッシュ容量が256KBになっているのは省電力版Athlon XP 1500+と変わらない。Mobile Athlon 4はAMD独自の省電力機能“PowerNow!”を採用しており、ノートPCメーカー側の設定によってVCoreが1.20~1.40Vの範囲で切り替わる仕様となっているものの、OPN上の表記は“L”(=1.50V)で、はっきりしない点は注意が必要だ。ノートではVCore可変、(そのまま利用できると仮定して)デスクトップで用いる際は1.50Vで駆動するということなのかもしれないが、はっきりしたことはわからない。なお温度上限を示す値“Q”についてもAMDのサイトには現在のところ情報がないが、情報筋によれば、これは80℃を示しているという。



少量入荷

 価格はUSER'S SIDE本店で2万800円。Athlon XP 2000+と同等以上という割高感をどう捉えるかだが、入荷量がごく少数というところに希少価値を見いだす人たちの注目は集めそうだ。L1がクローズされており、自由に倍率を設定できる可能性が高いというあたりもに魅力を感じる人も少なくないだろう。ただし、デスクトップ版AthlonファミリCPUとピン互換であるとは言え、デスクトップマザーボードで動作する保証はどこにもなく、かなりの人柱アイテムであるのは間違いない。



L1 裏面
L1はクローズされている裏面。配列やデザインなどは初期型Athlon MPによく似ている
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