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ユビキタスコンピューティングの基盤開発で“T-Engineフォーラム”が結成

2002年06月24日 23時19分更新

文● 編集部

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ユビキタスコンピューティング環境の中核となる機器を開発するためのオープンな開発プラットフォーム“T-Engine(ティ・エンジン)”の規格推進団体として、国内外の22社が24日、同日付けで“T-Engineフォーラム”を結成すると発表した。会長には東京大学教授の坂村健氏が就任する予定。

“T-Engine”は、規格化されたCPUボード“T-Engineボード”、リアルタイムOS“T-Kernel(ティ・カーネル)”、セキュリティーアーキテクチャー“eTRON(イートロン)”を中核として、アプリケーションを開発するための部品となる多数のミドルウェアを流通させる目的を持つプラットフォームで、2001年12月に“TRON(The Real-time Operating system Nucleus)プロジェクト”が記者発表を行なったもの。

同フォーラムは、将来のユビキタスコンピューティング環境を構築するために、“標準T-Engine(標準ティ・エンジン)”、“μT-Engine(マイクロティ・エンジン)”、“nT-Engine(ナノティ・エンジン)”、“pT-Engine(ピコティ・エンジン)”の4つのプラットフォームの規格化を行なう。“標準T-Engine”は、次世代携帯電話や電子ブックのような携帯情報機器向けの比較的高度なユーザーインターフェースを持つ機器のためのプラットフォーム。“μT-Engine”は、家電や計測装置など比較的ユーザーインターフェースの少ない機器のためのプラットフォーム。“nT-Engine”は、照明器具、スイッチ、センサーなどユビキタス環境の最小単位向けの機器用のインターフェース。“pT-Engine”は、非能動的なあらゆるものに付けることができ、無線交信を行なうワンチップコンピューター。今年は、T-EngineとμT-Engineを規格化し、それに準拠した開発プラットフォーム製品をリリースする予定。CPUは1種類に限定せず、現時点では、組み込み用途の主要な製品であるSHシリーズ、M32シリーズ、MIPS、ARMを想定しているという。

幹事企業は、(株)アプリックス、イーソル(株)、(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモ、(株)東芝、日本電気(株)、パーソナルメディア(株)、(株)日立製作所、富士通(株)、三菱電機(株)、横河デジタルコンピュータ(株)、株)横須賀テレコムリサーチパークの11社。会員企業は、(株)エヌ・ティ・ティ・データ、沖電気工業(株)、京セラエルコ(株)、(株)グレープシティ、ソリッド(株)、大日本印刷(株)、(株)デジオン、ピクセル・テクノロジー(株)、(株)ピンチェンジ、ヤマハ(株)、矢崎総業(株)の11社。

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