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ボックス型のHDD制震マウンタを買えない人向け、ちょっと安価なHDD静粛化マウンタが登場

2002年06月14日 23時59分更新

文● 小磯

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 「PH-35B Pro」や「SMART DRIVE」といったボックス型のHDD制震マウンタでHDDの徹底的な制震・静音化を行いたいが、予算が…と嘆いている人に、ひょっとすると朗報になるかもしれない。そんなHDDマウンタ「PH-HBAS」が、PH-35B Proをリリースしているジャパンバリューから登場した。

PH-HBAS
取り付けイメージ
「PH-HBAS」とその取り付けイメージ。基本的にはいわゆる5インチベイ用HDDマウンタと同じ仕様だ

 “アブソーバHDDヒートシンクアンカーマウンタ”と、一見しただけではよく分からない製品説明が行われているPH-HBASのベースは、安価なものならば数100円で購入できる、3.5インチHDDを5インチベイに取り付けるためのいわゆる純然たるマウンタ。つまりボックス型ではなく、右の写真のように3.5インチHDDの両側面から挟み込んで用いる仕様になっている。違うのはここからで、まず黒色のアルマイト加工が施されたマウンタ本体は2つで310gあり、この重量がHDDの制震化に効果を発揮するという。またHDDとの接地面には熱伝導率に優れる“電磁波吸収熱伝導ゲル+カーボングラファイト”を採用するため、HDDの放熱に効果があるとのこと。またアルミのマウンタとケース固定用板の間には緩衝材が噛ませてあり、ケースの振動と共振しないよう配慮されている点も見逃せないところだ。



本体 電磁波吸収熱伝導ゲル+カーボングラファイト 緩衝材 穴
銀色に見える部分が“電磁波吸収熱伝導ゲル+カーボングラファイト”。アルミ製ヒートシンクとケース固定用板の間には緩衝材が用意され、真鍮製の“BlueScrew”で固定されている。なお、アルミの各所に開けられた穴はジャパンバリュー製のステイ製品に取り付けるためのもの
販売中

 ボックス型の製品と比べ、全体を覆わない分静粛性で劣るのは間違いないだろう。また、ヒートシンクとしても利用するアルミ製マウンタは、その形状から、放熱板にはほとんど接触していないため、実際にどの程度の放熱効果があるのかについても未知数。しかし、PH-35B Proで実績のあるジャパンバリュー製制震&冷却マウンタが、コムサテライト3号店で4780円、高速電脳で4980円と、実売価格で5000円を割ったのが魅力的であるのは確かだ。HDDの制震もしたいし、冷却もしたい、しかもできるだけ安く――と言うのであれば、購入を検討してみる価値は十分にあるだろう。



PF-FAS80

 なおジャパンバリューからは同時に8cm角ファン向けのショックアブソーバ付き防じんフィルタ「PF-FAS80」も登場。防じんフィルタとファンを取り付けるネジ穴部分に緩衝材が用意されたもので、プラスチック製の他社製防じんフィルタとファンが共振する音が気になるというのであれば価値は見いだせそうだ。価格はコムサテライト3号店で1580円、高速電脳で1980円。



PF-FAS80が装備する緩衝材
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