突然、ASUSTeK製のGeForce4 Ti4600カードにバルク版が登場。ZOA 秋葉原本店で3万6800円、OVERTOPで3万7905円、TSUKUMO eX.で3万7999円という衝撃的な価格で販売が始まった。リテールパッケージ版の「AGP-V8460 Ultra」は現在ビデオ出力の有無にかかわらず5万円台中後半の価格となっており、その安さが際立って見える。
「AGP-V8460/TD」 |
“V8460-600/SI/GREEN/N/A” |
代理店から各店に発表された情報によると製品名は「AGP-V8460/TD」。その名のとおりインターフェイスにD-Sub15ピンとビデオ出力、DVI-Iを用意しており、カード裏面のシールに記載された型番は「V8460-600/SI/GREEN/N/A」となっている。“GREEN”という文字列からも分かるように、リテール版で採用されていた印象的な紫色基板が今回緑色に変更されたほか、チップクーラーも楕円型から、Nvidiaリファレンス製品に近いものへと換装されているのが外観上の大きな違いだ。“600”という数字が何を意味するのかはわからないが、ZOA 秋葉原本店によると同製品は「OEM向けのカードがスポット的に入荷したもの」で、だとすればOEM向けの仕様を示すものと考えるのが妥当。あくまで想像だが、搭載するメモリチップこそリテール版と同じく2.8ns品だが、ひょっとするとメモリクロックはリテール版の325MHz(DDR 650MHz)から300MHz(DDR 600MHz)へ落とされているのかもしれない。
Nvidiaリファレンスデザインのチップクーラー | 搭載するメモリチップはリテール版と同じ2.8ns品 | 紫色基板を採用するリテールパッケージ版「AGP-V8460 Ultra」 |
カード全体のレイアウトはリテール版とほとんど同じ。コイルなど搭載する構成部品の一部に違いが見られる程度となっている。同梱品はビデオ出力をSからコンポジットへ変換するケーブルと、リテール版とはデザインの異なるドライバCD-ROMのみとシンプルで、このあたりはいかにもOEM向け。
やや不明な点は残るものの、4万円を割り込んだ最低価格帯のGeForce4 Ti4600カードであることは間違いない。リテール版より1万5000円以上安価という事実も手伝って、完売必至のアイテムとなりそうだ。
【関連記事】