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史上初のレガシーフリーマザー「AT7」がついに発売!初値は2万円強

2002年04月19日 00時00分更新

文● 小磯

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 2日の展示開始から約2週間。登場の遅れていた、世界初のレガシーフリーインターフェイス採用マザーボード「AT7」がついにデビュー。20日から店頭で販売開始となる。予価はWonderCityで2万2799円、クレバリー1号店で2万2800円。また高速電脳が入荷を予告しているほか、複数ショップ店頭に並ぶようだ。



インターフェイス

 AT7はAbitが“MAX Concept”と呼ぶ思想に基づいて設計開発した“Apollo KT333”チップセット搭載のコンセプトマザーボードだ。FDDコネクタをオンボードで搭載して(しまって)いる点をはじめとして、いくつかレガシーが残っているため、純然たるレガシーフリーマザーボードかというと残念ながら違う。しかし、これまでPS/2やシリアルなどが並んでいたオンボードインターフェイス部にUSB1.1×4、USB2.0×2、IEEE1394×2、光デジタル出力×1、サウンド入力×2、サウンド出力×3、そしてRJ-45の各端子がズラリと並ぶさまは“次世代”を感じさせてくれる。



AT7

 これら多量のインターフェイスを制御するコントローラをオンボードで搭載するため、ATXフォームファクタを採用しながら拡張スロットがAGP×1、PCI×3とMicroATXマザーボード並みになっているのも大きな特徴。PCIスロット3本分のスペースに配置されているコントローラや、各種ブラケットで引き出せる端子の最大数については、ES(Engineering Sample)品展示開始時の記事に詳しいので、そちらを参照してほしい。思い切ったインターフェイス仕様のため、サポートされるOSがWindows Me/2000/XPのみに制限される点には注意が必要だ。


パッケージ。Windows Me/2000/XPのみの対応がうたわれている
パッケージ Windows Me/2000/XP Only
Support Athlon XP 2200+

 このほか特徴としては、PC2700(DDR333) DDR SDRAM対応のDIMMソケットを4本搭載する点が挙げられるだろう。アンバッファードタイプなら3GB、レジスタードタイプなら3.5GBまで搭載可能だ。お馴染みのSoftMenu IIIによりFSBを100~250MHzの範囲を1MHz刻みで設定できる点や、倍率、VCore、DIMMスロット供給電圧も可変である点はこれまでのAbit製品を踏襲している。ちなみにマニュアルには、未発表のAthlon XP 2200+に対応するという気になる記述もある。Athlon XP 2200+はThoroughbredコアを採用して登場すると言われており、だとすればThoroughbredコアへも対応することになるが、実際のところは不明だ。



MAX Concept
マニュアルにある“MAX Concept”の概要説明

 以前も紹介したように、Abitは今回のMAX Conceptを「将来的なコンピューティングに対応するソリューション」としている。たしかに「拡張カード以外による機能拡張」に主眼が置かれているという点で、その一端を提示してくれているとは言えるだろう。2002年4月という段階で、AT7がどの程度の人気を集めるのかはまったく未知数だが、自作PCの将来を占う上で、今後、重要な意味を持つ製品となるかもしれない。



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