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DiMAGE F100

DiMAGE F100

2002年06月05日 03時59分更新

文● アスキーPC Explorer編集部・行正 和義

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DiMAGE F100

ミノルタ

8万8000円

ミノルタの「DiMAGE F100」は、小型のボディに400万画素クラスのCCDと光学3倍ズームレンズを搭載し、動体追尾AFやフルオートシーンセレクタといった技術を詰め込んだ高級コンパクト機だ。

被写体を追いかけてフォーカス
シーンも自動判別

 DiMAGE F100は、1/1.8インチ有効395万画素CCDと光学3倍ズームレンズを搭載したコンパクトサイズのデジタルカメラだ。横長のボディデザインと、右側にグリップを、左に沈胴式レンズを収める構成はソニーの「Cyber-shot Pシリーズ」や松下の「LUMIX DMC-F7」と同様だ。Cyber-shot PシリーズやDMC-F7は絞りやシャッター速度を個々に設定できないオート機なのに対し、F100は絞り優先/シャッター速度優先/フルマニュアルの露出モードを持つ。さらに、画面上には5点(上下左右と中央)のフォーカスエリアを持ち、被写体に合焦した位置が液晶画面に表示されるほか、カーソルボタンでのAFエリア選択やマニュアルフォーカスも搭載する。

DiMAGE F100の背面。右上のズーム兼用(上下)カーソルの中央にある丸いボタンは決定機能を持つ。MENUボタンの上にあるマクロ(チューリップマーク)ボタンを続けて押せばシーンの選択となる。
 被写体に向かってシャッターボタンを半押しすると、合焦したフォーカスエリアが赤く点灯する。F100の大きな特徴である「動体追尾AF」は、この状態においてフレーム内で被写体が移動しても、それに合わせて合焦エリアも移動(別の合焦枠が点灯)する。一般的にシャッターを半押しにした場合はフォーカスがロックされるが、動体追尾AFでは被写体の動きに合わせて自動的にフォーカスも追従するので、動きのある被写体を撮る際に便利だ。



2段式の沈胴レンズは電源を入れると大きくズームする。大型のモードダイヤルやステータス表示モノクロ液晶など、液晶モニタOFFでも使いやすい。
 F100はマニュアル露出のほかにシーンプログラムを搭載しており、ポートレート、スポーツ、風景、夕景、夜景ポートレート、夜景、マクロが用意されている。これらのシーンを撮影者が選択することもできるが、撮影時の状況をカメラが自動的に判別してシーンに合わせた露出などの設定が行われるのが、F100のもう1つの新機能である「デジタル撮影シーンセレクタ」だ。例えば被写体が近くにあり背景が少なければポートレートに、動きの速い被写体ならばスポーツ、背景が全面にあれば風景、色合いや明るさによって夕景や夜景に設定されるといった具合だ。オートモードでは液晶画面の上側にシーン一覧がアイコンで表示され、シャッターを半押しにするとカメラが判別したシーンのみが表示されて残りは消える。全部のアイコンが消える場合もあり、いわゆる"特にシーンが特定されないプログラムオート"となる。実際に使ってみるとプログラムオートになる場合も最も多く、夕景や夜景、風景はともかくポートレートやスポーツはなかなか自動選択されない。誤ったシーン選択をしないためだろうが、本当に「カメラに全部おまかせ」になるにはもう少し技術的な改良が必要だろう。



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