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メッツとアイミディア、NTネットワーク・システムズとセキュリティーシステム事業で提携

2002年04月09日 01時52分更新

文● 編集部 田口敏之

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(株)メッツと子会社の(株)アイミディアは8日、田熊工業(株)の子会社である(株)エヌ・ティ・ネットワーク・システムズと、セキュリティーシステム事業で提携に合意したと発表した。

左からメッツとアイミディア両社の代表取締役社長である永田典久氏と、NTネットワーク・システムズ代表取締役の田中実氏
左からメッツとアイミディア両社の代表取締役社長である永田典久氏と、NTネットワーク・システムズ代表取締役の田中実氏

アイミディアは、事業としてソフトウェア事業、ポータル事業およびホスティング事業などのほか、ASPサーバーを用いた、デジタルセキュリティー事業のビジネスモデルの開発・提供も行なっている。同社自身は販売経路を持たず、防犯監視システムの販売・営業・施工を行なう企業との代理店契約によってシステムを提供する。2月には、遠隔監視機器などの提供を行なっているファインスクウェア(株)と代理店契約を締結し、東京都および関東圏での販売を開始している。

NTネットワーク・システムズは、田熊工業の100%子会社で、事業として、各種映像機器を用いた防犯監視システムの営業・販売・施工を、中国・九州地域のほか、海外では香港や中国南部で行なっている。設立は2001年12月。本社は広島県広島市。代表取締役は田中実氏。従業員は7名。資本金は2000万円。防犯監視システムの機器やソフトは、ファインスクウェアとのフランチャイズ契約によって調達している。

両社の提携により、アイミディアは、同社のASPセキュリティーサーバーの構築・運用、およびデジタル処理のノウハウを、NTネットワーク・システムズに提供する。これによって、NTネットワーク・システムズは、同社が提供しているセキュリティーシステムのデジタル化を行なう。またアイミディアは、中国・九州地域における、デジタルセキュリティービジネスの事業拡大を図る。

永田氏
永田氏「中国と香港にもビジネスの拡大を図り、現地に進出している日本企業の工場などを 遠隔監視できるようになる」

メッツとアイミディア両社の代表取締役社長である永田典久氏は「我々が提供するデジタルセキュリティーシステムは、よくあるCMOSセンサーを搭載したデジタルカメラを利用するものではなく、暗視も可能な高性能カメラとASPサーバーを、ブロードバンド網で接続したもの。鮮明な映像をリアルタイムで得られるだけでなく、映像をASPサーバーに大量に記録できる。競合他社に比べ、低価格で提供できることもアドバンテージの1つ。代理店には、長年にわたって電気工事業を営み、公共事業や地元企業などで受注実績のある企業を募集している。地域に信頼のある企業と提携することによって、各地に営業所や工場を持っている、大型の企業を中心に販売を行なえる。そして、我々は開発に専念し、顧客からのニーズにより良く応えていく」と述べた。

田中氏
田中氏「遠隔監視セキュリティー事業はデジタルに推移しつつある。大量のデータを高速かつリアルタイムで送信できるのが利点」

NTネットワーク・システムズ代表取締役の田中実氏は「田熊工業は、電気設備や光ファイバーなどの敷設事業を行なっている。しかし近年、企業の電気設備の抑制や設備投資の減少から受注が減り、新規事業への参入を模索していた。そこで、光ファイバーを利用した新事業として、セキュリティービジネス事業を立ち上げ、NTネットワーク・システムズが設立された。販売を行なっていくうちに、ASPサーバーを用いたデジタルセキュリティーシステムに対する顧客のニーズが高まり、今回の提携に至った」と述べた。

メッツとアイミディアは、2002年度の1年間の連結売上高4億円のうち、約2億5000万円をセキュリティー関連事業が占めると予測している。また今後3年間で、国内販売網を構築すべく、6件程度の代理店契約の締結を目標にしている。一方、NTネットワーク・システムズは、1年間で1億5000万円の売り上げを目指すとしている。

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