突然、FSB 133MHz(Quad Pumped 533MHz)版Pentium 4に対応するSiS(Silicon Integrated Systems)の新チップセット“SiS645DX”を搭載するMSI製マザーボード「645E Max2-LRU」の告知ポスターが現れた。ポスターを確認できるのはT-ZONE.PC DIY SHOPで、4月中旬にも店頭に並ぶ予定だという。
SiS645DXは現行製品“SiS645”の後継にあたるチップセットで、7日に発表されたもの。FSB 133MHz版Pentium 4は現在のところ発表されていないが、第2四半期中に投入されることがもはや公然の秘密となっており、SiS645DXはそのFSB 133MHz版Pentium 4への対応を公言する初のチップセットだ。133MHzのFSB対応以外に目立った違いはなく、どちらかといえばSiS645の新リビジョンといった位置づけにあたる。
そんなSiS645DXを搭載する645E Max2-LRUは、Realtek製のネットワークコントローラ、同じくRealtek製のデジタル&アナログ5.1ch出力対応AC'97コーデックにNEC製USB2.0コントローラ、そしてオンボードで用いられるのは初となるACard製のIDE RAIDコントローラを用意する“全部入り”マザーボード。価格は未定だが「それほど高くはならないだろう」(エム・エス・アイ・コンピュータ・ジャパン)。
4月~5月で一気にPentium 4はFSB 133MHz化か?
i845E/i850Eマザーボードの影もチラホラ
先週末にフライングデビューしたPentium 4-2.4GHzだが、Pentium 4最速の座に君臨する期間は短そう |
なお、アキバではSiS645DXマザーボードの告知ポスターに引きずられるかのように、i850E/i845Eチップセット搭載マザーボードの影がチラつきだした。複数のショップ関係者によれば、FSB 133MHz版Pentium 4に対応するIntel製チップセット“i850E”“i845E”を搭載するマザーボードの出荷予定がある程度固まってきたもよう。i850Eは4月中旬、i845Eはゴールデンウィーク前後にも複数の搭載マザーボードが店頭に並ぶ気配が出てきた。SiS645DXに続いて、i850E、i845EとFSB 133MHz版Pentium 4に対応する製品が立て続けに登場するとなると、Socket478版Pentium 4が登場したときのように、マザーボードの先行登場からCPUのデビューで一気にブレイク、ということになるかもしれない。
【取材協力】