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CA、企業ポータルソフト『CleverPath Portal 3.51 日本語版』を発表

2002年03月20日 02時53分更新

文● 編集部 田口敏之

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コンピュータ・アソシエイツ(株)(CA Japan)は19日、企業ポータルソフト『CleverPath Portal(クレバーパス・ポータル) 3.51 日本語版』を発売すると発表した。同製品は、同社が2001年4月に発表した『Jasmine ii Portal(ジャスミンツー・ポータル)3.01 日本語版』の後継にあたり、2001年11月に行なった製品ブランドの統合によって製品名が変更されたもの。価格は121万5000円から。4月1日に出荷を開始する。販売は代理店を経由して行なう。

CleverPath Portal 3.51 日本語版
CleverPath Portal 3.51 日本語版

CleverPath Portal 3.51 日本語版は、企業内のシステム上で動作する企業ポータルサイトを構築し、運用するためのソフトウェア。ウェブベースでポータルサイトのデザインや構築を行なえるため、迅速な導入やカスタマイズが可能という。デザインのテンプレートや、カスタマイズのための技術およびAPIに関する文書も用意している。

ウェブベースでデザインやカスタマイズを行なえる
ウェブベースでデザインやカスタマイズを行なえる

また、複数の検索エンジンを、企業ポータルサイト内で利用できるようになった。対応するのは、標準で搭載する米Autonomy社の検索エンジンのほか、米Verity社や米Convera社の検索エンジンも利用できる。このほかの検索エンジンにも、今後対応する予定。

ログイン画面。Windowsのユーザー管理機能と統合できる
ログイン画面。Windowsのユーザー管理機能と統合できる

さらに、Windows NTのドメイン認証機能との統合によって、OSにログインすれば、そのままポータルサイトを利用できるというシングルサインオンも可能となっている。

WAP対応携帯電話専用のインターフェースの作成も、仮想の携帯電話の画面を表示して行なえる
WAP対応携帯電話専用のインターフェースの作成も、仮想の携帯電話の画面を表示して行なえる

そして、“WAP(Wireless Application Protocol)”をサポートしたことにより、WAP対応でWMLベースのコンテンツを閲覧できる携帯電話などからもポータルサイトを利用できる。携帯電話用のインターフェースを構築するテンプレートも用意している。WAPのサポートは、5月から開始する。iモードなど、WAP対応でない携帯電話にも対応する予定だが、Javaアプレットを用いて、iモード用のHTMLを自動的に書き出すよう設定することもできるという。

アドインソフトを加えれば、ウェブサイトの索引付けと、コンテンツの自動カテゴライズも自動的に行なえる
アドインソフトを加えれば、ウェブサイトの索引付けと、コンテンツの自動カテゴライズも自動的に行なえる

動作環境は以下の通り。OSは、Windows NT Server(SP6a)/2000 Server、Solaris 2.6/7.0/8.0に対応し、データベースはSQL Server 7.0/2000(Windowsの場合のみ)か、Oracle 8iを利用する。ウェブブラウザーは、Internet Explorer 5.5以上に対応している。

同社では、同製品の使い勝手と管理手法を体験できるウェブサイト“CleverPath Portal Test Drive”を開設している。

日本も2005年には385億円市場に

発表会において、CA Japanパートナー事業部長の藤岡健氏は、企業ポータル市場の拡大についての見解を発表した。同氏は「現在の企業ポータル製品の市場は、世界全体で2億5000万ドル(約325億円)で、日本国内でも約100億円弱のとなっているが、これが2005年には、世界全体で24億ドル(約3120億円)、日本国内でも385億円の市場になるだろう」と述べた。

CA Japanパートナー事業部長の藤岡健氏
CA Japanパートナー事業部長の藤岡健氏

また同氏は「弊社は2000年のポータル市場のシェア第1位となっている。今後もライセンス販売というよりは、導入支援を中心に、企業へ働きかけていきたい。中小企業向けのライセンスや、弊社のアクセス管理ソフト『eTrust Access Control/SSO』とのセットによる提供など、さまざまな販売形態も考えている」と述べた。

NTTデータビジネス企画開発本部企業ポータルプロジェクトリーダーの齋藤洋氏
NTTデータビジネス企画開発本部企業ポータルプロジェクトリーダーの齋藤洋氏

また、同社の販売代理店の1つである(株)エヌ・ティ・ティ・データの、ビジネス企画開発本部企業ポータルプロジェクトリーダーである齋藤洋氏は「CA JapanとNTTデータは、常に親密に動いている。今回の製品に関しても、ベータ版から製品検証作業に加わり、不具合の洗い出しを行なっていた。また弊社の部署内ポータルとして同製品を利用しており、実利用を通じて、製品の導入を補完するための“サンプルコンポーネント”も作成している。弊社では、特に官公庁を重点ユーザーと位置づけ、今後3年間で、最低でも30億円の売り上げを目指す」と述べた。

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