このページの本文へ

ガートナー ジャパン、eラーニングに関する利用者の意識調査の結果を発表

2002年03月19日 16時56分更新

文● 編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ガートナー ジャパン(株)は19日、IT先進ユーザーで構成された先行指標分析のための固定パネルにより、研修を受ける側にある社員(企業内個人)の立場から見た“eラーニング”(E-Learning:インターネットによって学習環境を提供するサービス)に関する意識調査を実施したと発表した。

同調査によると、評価する点としては“時間や場所の制約がない”が圧倒的に高く88.1%、次いで“自分のペースで学習できる”(15.5%)、“インタラクティブ性”(7.5%)、“コストが安い”(6.9%)、“コンテンツが多様”(4.4%)の順となった。

評価する点トップ5
eラーニングについて評価する点トップ5(出典:ガートナー/2002年2月)

一方、不満に思う点は“強制力の欠如”(27.2%)が最も多く、集団で研修を受けるときのような緊張感や相互刺激がなく、自己管理が必要なことなどから、モチベーションを保ちにくいといった理由が考えられるという。次いで、“コンテンツに対する不満”(17.8%)、“対応不備”(12.6%)、“IT環境が不充分なことによる不便さ”(11.4%)、“臨場感がない”(11.2%)となった。

不満な点トップ5
eラーニングについて不満な点トップ5(出典:ガートナー/2002年2月)

“時間や場所の制約がない”と“強制力の欠如”は対をなす回答となっており、eラーニングの特性は、今のところメリットにもデメリットにもなっているといえる。同社のアナリストである中田真由美氏は「現状のeラーニングは時間や場所の制約がないというメリットはあっても、利用する側にとってはまだ求心力に欠けるものである。魅力のあるコンテンツを揃えることはもちろん、eラーニングならではのインタラクティブ効果を利用した学習サポート体制の充実が重要になってくる。」と語った。

なお、有効回答数494名のうち、228名(46.2%)がeラーニングを利用していた。同調査は、eラーニング利用者と非利用者の回答をまとめたもので、双方の回答傾向に大きな差はなかった。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン