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NTT東日本やWIDEプロジェクトなど、IPv6共同実験を実施

2002年03月18日 18時03分更新

文● 編集部

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東日本電信電話(株)は18日、WIDEプロジェクトや大学、企業などと、次世代インターネットプロトコル“IPv”の6利用技術の検証で共同実験を実施すると発表した。実験期間は19日から8月30日まで。この実験は、NTT東日本とWIDEプロジェクトが構築するIPv6共同実験ネットワーク上で、IPv6の利便性や利用方法、適用方法などの検証のために行なうもの。

システム構成図
システム構成図

実験エリアは東京都とおよび神奈川県で、ネットワークにはNTT東日本の“フレッツ・オフィス”や“メトロイーサ”などのサービスを利用する。具体的には、NTT東日本が、IPv6データをIPv4ネットワークを通過させる“IPトンネリング”や、IPv6とIPv4を相互に変換する“IPトランスレータ”の実用性検証などを行なう。WIDEプロジェクトは、多地点会議や遠隔講義、ストリーム配信などのIPv6アプリケーションの利便性を検証するほか、バックボーンネットワークを提供する。大学や企業は、遠隔講義などの実験や、モバイル制御技術“モバイルIPv6”(IPアドレスを振り直さずに移動先でLANを利用する技術)、IPセキュリティー技術を利用したVPNシステム、コンテンツ配信などの実験を行ない、プラットフォームやアプリケーション利用環境の検証を行なう。

実験イメージ
実験イメージ

実験に参加するのは、NTT東日本、WIDEプロジェクト、(株)日立製作所、慶應義塾大学、東京大学、日本電気(株)、富士通(株)、ヤマハ(株)、横河電機(株)、 松下電器産業(株)、松下電送システム(株)、(有)パワープレイ、凸版印刷(株)、日商エレクトロニクス(株)、ジュニパーネットワークス(株)で、マイクロソフト(株)が協力する。実験の監修とWIDEプロジェクトのとりまとめは、東京大学情報通信工学科助教授の江崎浩氏が行なうとしている。

今後、NTT東日本は、実験の成果をソリューションやネットワークサービスの検討に生かすとしており、ユーザーの利便性の向上を図る。また、実験期間中に共同実験項目の拡大などについて検討するという。

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