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米BEAシステムズのCEO、同社の事業方針について説明

2002年03月12日 14時10分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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日本BEAシステムズ(株)は12日、米BEAシステムズ社CEOのAlfred S.Chuang(アルフレッド・チュアング)氏の来日に伴い、同社の事業方針に関する説明会を都内で行なった。

Alfred S.Chuang氏
米BEAシステムズ社CEOのAlfred S.Chuang氏

同社は、企業アプリケーションおよびウェブサービスの構築/運用におけるアプリケーションインフラストラクチャープラットフォーム『BEA WebLogic Enterprise Plarform』を提供する。同プラットフォームは、アプリケーションサーバーをベースに、ポータル機能、アプリケーション統合機能、運用/アドミニストレーション/管理機能、セキュリティー機能などを統合したもの。日本国内での出荷時期および価格など詳細は近日中に発表される見込み。

またBEAは、現在セキュリティーやアプリケーションマネージメント、データ統合といったテクノロジーに投資し、ユーザーのシステム自動化へのニーズに応えるとしている。アプリケーションレベルでセキュリティー機能(シングルサインオンやプロキシー機能)を搭載することで、ユーザーはデフォルトでセキュリティー機能を持つアプリケーションの開発が可能になるという。またこのセキュリティー技術はモバイルコンピューティングにも対応する。さらに、アプリケーションマネージメント技術によりセルフサービス型アプリケーションを構築することで、例えばアプリケーションに障害が起きてから対応するのではなく、先に問題を検知し障害が生ずる前にリカバリーする機能を搭載できるとしている。

説明会でChuang氏は、「BEAは新しい技術を発明してきたリーダーであり、大きなデベロッパーコミュニティーを持っている。これによりBEAが技術的イノベーションの中核となり、アプリケーション統合化におけるリーダーシップをとっている。BEAは製品や技術を提供する会社ではなく、エンタープライズスタンダードを市場に導入する会社。その上でさまざまなアプリケーションが構築/拡張されている。このような会社は他にはない。われわれはソフトもハードも作っていない。フォーカスしているのはイノベーションであり、これをパートナーやユーザーに提供する」としている。

また、ウェブサービスについて同氏は、「ウェブサービスは、さまざまな分散アプリケーションがひとつの機能として利用できるもの。先だってIBMやマイクロソフトら業界50社と“Web Services Interoperability Organization(WS-I)”という組織を作った。この組織は、さまざまなアプリケーションを組み合わせてリアルタイムで展開できるようにするための試みであり、将来のためにスタンダードを提供しようとしている」と説明した。

なお、WS-Iへのサン・マイクロシステムズの参加については、「現在米国でWS-Iの会合が行なわれており、サンをメンバーとして任命したところだ。ウェブサービスにおいてJavaは重要な役割を果たすもの。ウェブサービスのデフォルトはシームレスな情報の利用をユーザーに提供するということ。Javaも含めてユーザー側からはひとつの機能として利用できるようにしなければならない。われわれが指名したことで、サンは必ず参加すると信じている」としている。

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