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松下、BELT-IH定着技術搭載の省エネ型A4カラーレーザープリンターを開発

2002年03月04日 23時52分更新

文● 編集部

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松下電器産業(株)は4日、小型軽量化と低消費電力化を図ったタンデム方式のA4カラーレーザープリンターを開発したと発表した。

開発したカラーレーザープリンターは、従来のハロゲンランプを利用して定着させる方式ではなく、“BELT-IH定着技術”を採用したほか、“現像器オーバーラップ技術”を採用したのが特徴。消費電力を従来機種の約6分の1に、待機消費電力を10分の1に低減したという。省電力モードからのファーストプリントも従来の約13分の1の25秒に短縮されている。

BELT-IH定着技術
BELT-IH定着技術とハロゲンランプ方式定着技術

“BELT-IH定着技術”は、熱容量の小さな定着ベルトを外部から“電磁誘導加熱(Induction Heating)”する方式で、定着に必要な温度までの加熱が効率よく急速に行なえるのが特徴。待機時に定着器を予熱する必要がなくなったため、待機時の消費電力が小さくなり、ファーストプリントも高速化できたという。この技術は、同社の電化住設研究所との共同開発となっている。

現像器オーバーラップ技術
現像器オーバーラップ技術

“現像器オーバーラップ技術”は、4つの現像器を狭ピッチで配列するもので、各現像器の間隔を、対となる感光体と隣り合う感光体にまたがるオーバーラップ構成としたことで45mmの狭ピッチとした。感光体や現像ローラーの小径化や、4色(YMCK)の各現像器を構成する部品をほぼ直線に配列したことによる小型化も図られている。

開発したA4カラーレーザープリンター
開発したA4カラーレーザープリンター

開発機は、解像度が高精細で1200×1200dpi、標準で600×600dpi。プリント速度はカラーが毎分16枚、モノクロが毎分20枚。省電力モードからのファーストプリントが25秒。待機時消費電力は15W。本体サイズは幅419×奥行き536×高さ395mm、重量は29.8kg。同社では3月にドイツで開催される“CeBIT2002”に出品し、2002年度上期中に海外から販売を開始する予定としている。

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