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「……うーん、ボチボチってトコロですかねぇ」
編集部の取材に対し、あるゲームショップの担当者が漏らした言葉だ。2月22日。ついに発売となり、早朝販売にコスプレイベントまで行われたXboxだが“大人気で品切れ続出!!”といったような事態にはなっていない。「どうなんですかね？ 売れてます？」と興味津々のパーツショップでは“Xboxが発売されるので休む”といった不届きな(?!)店員氏が複数確認されている一方で、アキバ全体としては落ち着いた出足となっている。
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| 発売日当日のメッセサンオー本店。「開店してみたら、店の前に出来ていたのはV号店の美少女ゲームに並んでいた列だけでした(笑) 昼過ぎくらいからは人が増え始めましたけど」 |
「店頭よりも通販の方が勢いはありました」と言うのはソフマップ。本店店頭に特設ブースを構え、頻繁に製品の補充が行われていたように見えたが、店頭の出足はそれほどではなかったようだ。
メッセサンオー本店では「予約分の限定版は好調でした。全体的にはおおよそ見込みどおりといったところでしょうか」とのこと。17日の記事でも紹介しているが、様子見を決め込んでいる人が多いと同店も踏んでいたようだ。また本体は(諸事情により通販を行わなかったメッセサンオー本店でなく)別のショップの通販で買って、メッセサンオー本店の特典目当てに『Dead or Alive3』(以下DoA3)を買いに来るという人もかなりの数に上ったようだ。
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そんななか「予想以上の手応えを感じている」とするラオックス ザ・コンピュータGAME館は例外中の例外。意気込みがそのまま人気となっている格好の同店前を除くと、待ち行く人の中にもXboxの入った巨大な紙袋を提げた人はまれに見られる程度だった。ソフマップとメッセサンオーのコメントからも分かるように、Xboxの販売に関しては通販が大きなウェイトを占めていたもよう。…みなさん巨大な本体を持って帰るのが面倒だったんでしょうか？
購入者のほとんどはDoA3目当て
ショップの中にはMSの対応に疑問の声も
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街行くXbox購入者を捕まえて話を聞いてみると、聞いた限りでは全員がDoA3目当て。ショップ側でもDoA3の売れ行きは他のソフトと比較できないほどだとしており、大方の予想どおり、DoA3がぶっちぎりの人気を集めたようだ。DoA3と同時購入したソフトとしては「ジェットセットラジオフューチャー」「Project Gotham：World Street Racer」が多く挙げられていた。“安心できる大手ブランドのタイトル”と“とりあえずレースゲーム”が人気を集めるあたり、いかにも新ハードの立ち上がりらしいところだ。
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さて閉店後、あるゲームショップの関係者にこっそりと話を聞いたところ、個人的見解としながらも「アキバが街ぐるみでXboxを売ろうとしているのに『なんでイベントを渋谷でやるのかな？』という気持ち。渋谷には結局、ミュージシャンのファンなど、ゲームファンではない人が少なくなかったそうだし…。いったいXboxがどの路線を狙っているのかまったく分かりません」とあきれ顔だった。アキバの各ショップへは大量の販促品が配布されたようだが、それだけでは肩すかしを喰らったようなところなのかもしれない。渋谷でのイベントは成功裏に終わっているだけに、イベント会場として渋谷を選択したマイクロソフトは決して間違っていないが、「アキバでもマイクロソフト主催でなにかしらの発売日イベントが欲しかった」というのがアキバのゲームショップの本音なのだろう。
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