三菱商事(株)は13日、3次元のデジタル地図『DiaMap(ダイヤマップ)』の販売を開始したと発表した。
『DiaMap』(3次元地図の作成手順) |
『DiaMap』は、日本スペースイマージング(株)が保有する商業用高解像度画像衛星『IKONOS(イコノス)』が撮影したデジタル画像と、航空機に搭載したレーザーセンサーで測定した高さデータを使用して作成した3次元地図。“何階建てである”という情報から想定する高さと航空アナログ写真をベースに作成している従来の3次元地図と異なり、緯度や経度、およびデジタルの高さデータを利用しているため、位置精度が高くなっているのが特徴。これにより、カーナビでは、自動車の走行と同時に、運転席から見える風景を再現できる。また、GPS(全地球即位システム)を利用することで、携帯電話やPDAなどの携帯情報端末の画面に、目の前に見えている景色を3次元画像で表示することもできるとという。そのほか、都市計画や再開発などにおいて、景観シミュレーションなどを行なうためのツールとしても利用できる。
左はカーナビでの利用イメージ、右は電波解析での利用イメージ |
価格は、CGやバーチャルリアリティー、データベース、ネットワークなどの技術を用いることで、従来の2~5分の1まで下げたとしており、平方キロメートルあたり20~200万円程度になるという。