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P&A、デジタルアルバム作成ソフト『FlipAlbum 4J』のパッケージ版など2製品を発売

2002年02月01日 22時50分更新

文● 編集部 田口敏之

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(株)ピーアンドエー(P&A)は1日、報道関係者らを集め、Windows用デジタルアルバム作成ソフト『FlipAlbum 4J(v4.1)』、『同 Suite 4J(v4.1)』および『同 Professional 4J(v4.1)』を、同日付けで発売すると発表した。価格は、FlipAlbum 4J(v4.1)のパッケージ版が5800円、ダウンロード版が4800円、同 Suite4J(v4.1)のパッケージ版が8800円、ダウンロード版が7800円(※1)、同 Professional 4J(v4.1)は、ダウンロード販売のみで1万7800円となっている。

※1 2月5日付けで、同社は価格を6800円に訂正した。

『FlipAlbum 4J(v4.1)』『FlipAlbum 4J(v4.1)』

また発表会において、同社が1月18日に発売した、デジタル画像にさまざまな効果を与えるフィルター集ソフト『DreamSuite』(Windows&Mac OS対応ハイブリッド版)の発表も行なった。同製品は同社ウェブサイトからの直販のみで、価格は3万9800円。28日までは、特別価格2万9800円で販売する。

FlipAlbum 4

FlipAlbum 4(v4.1)は、デジタルカメラなどで撮影した画像を用いて、パソコン上で閲覧できるデジタルアルバムを作成するソフト。アルバムの表紙や台紙、留め金具の種類を選択し、画像を保存してあるフォルダーを選択するだけで、自動的に画像一覧や目次、索引付きのアルバムを作成できる。画像だけでなく、動画にも対応しているのが特徴。

画像を保存してあるフォルダーを選択すれば、自動的にアルバムを作成できる。写真は画像索引と目次部分
画像を保存してあるフォルダーを選択すれば、自動的にアルバムを作成できる

アルバムを作成する際に、自由にレイアウトを行ないたい場合は、ドラッグ&ドロップで画像を配置する。1ページ内に複数の画像を貼り付けたり、2ページに渡って画像を見開きで表示することが可能。画像の大きさや方向、明るさやコントラストなどの調節もできる。また、画像にコメントや撮影日などのテキスト、および音声を挿入したり、アルバム全体、あるいはページごとにBGMを付けられるようになっている。

テキストや音声などを加えて、写真集のようなアルバムも作成できる
テキストや音声などを加えて、写真集のようなアルバムも作成できる

アルバムの閲覧は、実際の紙のアルバムを模した3Dのインターフェースを採用しており、ページをめくる効果音も付いている。動画や音声は、アルバム上をマウスでクリックすると再生できる。自動的にアルバムを閲覧できるスライドショー機能も搭載している。

アルバムの閲覧
アルバムの閲覧は実際の紙のアルバムを模したインターフェースを採用している

同製品は米E-Book Systems社が開発したソフトで、P&Aはその日本語版であるFlipAlbum 4Jを、2001年6月から同社ウェブサイト上で販売していた。当初、ダウンロード販売のみを行なっていたが、マニュアルやパッケージ版が欲しいというユーザーからの要求が高まり、新機能を搭載したうえでパッケージ版として発売することにしたという。なお、ダウンロード販売によって前バージョンであるFlipAlbum 4Jを購入したユーザーには、無料でアップグレードプログラムを配布する。

作成したアルバムは、E-Book Systemが無料で提供するウェブサービス“My Flip Booksサービス”を利用して、インターネット上の専用サイトにアップロードし、ほかのユーザーに公開することができる。閲覧には、『Flip Viewer』という専用ビューワーソフトを用いる。Flip Viewerは、同社ウェブサイトから無料でダウンロードできる。

またFlipAlbum Suite 4J(v4.1)は、作成したアルバムをCD-R/RWディスクに書き込んで配布するためのエクスポート機能を搭載している。さらに、FlipAlbum Professional 4J(v4.1)には、作成したCDを販売できるライセンスが付属しており、作成したアルバムに使用されているイメージを、コピーしたり印刷したりできないように暗号化する機能なども搭載している。

CD-R/RWディスクを再生すると、収録してあるアルバムが本棚に収められたかたちで一覧表示される
CD-R/RWディスクを再生すると、収録してあるアルバムが本棚に収められたかたちで一覧表示される

動作環境は以下の通り。対応OSはWindows 95/98/Me/NT 4.0/2000/XP、CPUはPentium-166MHz以上、メモリーは32MB以上、HDDの空き容量は15MB以上必要、また800×600ドット、6万5536色以上の表示が可能なディスプレーが必要となっている。対応するファイル形式は、静止画がBMP/GIF/JPEG/PCD/PCX/PNG/TIFF/WMF/ICO、動画がAVI/MPEG-1、音声がWAV/MID/MP3。同社では、初年度4万本の販売を見込んでいる。

Dream Suite

DreamSuiteは、画像にさまざまな効果を与えられる、18種類のフィルターを搭載したフィルター集ソフト。同製品は単独でも利用できるが、米Jasc Software社のイメージ編集ソフト『Jasc Paint Shop Pro』や、米アドビシステムズ社の『Adobe Photoshop』のプラグインソフトとしても利用できる。なお同製品は米Auto FX Software社が開発したもの。今回発売されたのは英語版で、インターフェースやマニュアルは、すべて英語表記となっている。

DreamSuiteDreamSuite

同製品はPhotoshopに対応し、レイヤー機能や、切り抜いた画像を透明にして貼り付ける透明機能などを備えるが、インターフェースは独自のものを採用している。機能としては、調節したフィルターの効果を保存しておいて、別の画像に再利用する機能や、効果のプレビュー中に画像をスクロールする機能、1600倍まで画像を拡大する機能などを搭載している。同製品に搭載されているフィルターは、以下の18種類。

同製品のインターフェース。フィルターは画像に折り目やたわみをつける“Crease”
同製品のインターフェース。フィルターは画像に折り目やたわみをつける“Crease”
  • “35mm Frame”……イメージを35mmスライドにはめ込んだような効果を与える
  • “Chisel”……ハンマーで打ったような独特な立体の効果を与える
  • “Cracle”……経年劣化した写真のようなひび割れや裂け目を与える
  • “Crease”……折り目やたわみをつけたような効果を与える
  • “Cubism”……多角形模様の効果を与える
  • “Deckle”……写真を破いたり切り裂いたような効果を与える
  • “Dimension X”…画像内の物体を透明にしたり反射を強めたりして立体化する
  • “Focus”……ソフトフォーカス、ズーム、回転、モーションなどの効果を与える
  • “Hot Stamp”……テキストやグラフィックスに輝く印象を与える“グロー”を追加する
  • “Instamatic”……イメージにポラロイドフィルムのような外枠を付ける
  • “Liquid Metal”……水銀や溶かした金などの液体金属でコーティングする効果
  • “Metal Mixer”……金属の表面を立体に張り合わせたような効果を与える
  • “Photo Border”……画像に切手のような縁取りをつける
  • “Photo Depth”……画像に古ぼけた感じや汚しの効果を付けて深みを与える
  • “Photo Tone”……セピアトーンやフォーカスグローや反転などの効果を混ぜ合わせる
  • “Putty”……ベジェ曲線を使って、画像を曲げたりねじったりする
  • “Ripple”……波紋や波形などの水の表面を作り出す
  • “Tape”……マスキングテープや透明テープなど、リアルなテープを画像に貼り付ける
フィルター“Dimension X”
フィルター“Dimension X”

動作環境は、Windowsの場合、対応OSがWindows 98/Me/NT/2000/XPで、メモリーは128MB以上、HDDの空き容量は30MB以上必要。Mac OSの場合、対応OSがMac OS 9~9.2、Mac OS X 10.0~10.1で、メモリーは128MB以上(Mac OS Xの場合256MB以上)、HDDの空き容量は30MB必要となっている。

グラフィックス関連ソフトの強化を図る

同社は今回発表した製品を皮切りに、グラフィックス関連のソフトウェアのラインアップを強化していくという。これについて同社COO代理兼営業統括部長の池田勇二氏は「グラフィックスを取り巻く環境は変化してきた。デジタルカメラの普及によって、画像を扱いたいというユーザーのニーズは加速していくと考えている。これまでグラフィックスソフトは高価で、扱いも難しくどうしても敷居が高かったが、今回発表した製品によって低くできる。同製品は、グラフィックスソフトの市場を強力に牽引していくと思っている」と述べた。

同社COO代理兼営業統括部長の池田勇二氏
同社COO代理兼営業統括部長の池田勇二氏

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