ASCII 24編集部は、米アドビシステムズ社のフォトレタッチソフト『Adobe Photoshop 7』のスクリーンショットを極秘入手した。まずは、その画像をご覧いただきたい。
『Adobe Photoshop 7』(以下、Photoshop 7)は、先日の“Macworld Conference & Expo/San Francisco 2002”に先だって、米国時間の1月7日に行なわれたスティーブ・ジョブズCEOの基調講演の中で、デモンストレーションの1つとして初登場した。
Photoshop 7の目玉は、なんと言ってもMac OS Xにネイティブ対応したことだろう。外観も“AQUA”に対応し、実に美しいインターフェースになっている。この姿を期待していた人も、少なくないだろう。
機能面では、AppleScriptで他のアプリケーションと連携を行なえるようになっている。初登場時にも、IllustlatorやGoLiveなどのアプリケーション同士と、AppleScriptで連動するというデモンストレーションを行なっていた。アドビ製品同士の連携をより深め、ユーザーの作業効率を向上させると同時に、製品の購買意欲を高めるというアドビの狙いが見て取れる。
また基調講演においてジョブズ氏は、アップルの画像管理ソフト『iPhoto』を紹介する際に「Photoshopのフィルターに対応している」と話している。しかしこれ以上に、詳しい機能や製品のリリース時期などについては何も語らなかった。
インターネットでPhotoshop 7について調べてみると、その情報の少なさに逆に驚かされる。新機能やリリース時期はもちろん、画像もアップされていない。米国のアップル関連の情報サイト“Think Secret”には、何らかの画像が掲載された形跡はあるものの、現在は「アドビからの指示により削除した」という記述だけが残されている。
“Think Secret” |
ASCII 24編集部では、このスクリーンショットを基に、気になる部分をピックアップしてみた。まず、画面右上のウインドウをご覧いただきたい。
“File Browser”(ファイルブラウザ)は、Photoshop Elementsにのみ搭載されていた画像閲覧機能だ |
サムネイル画像が並び、タブには“File Browser”とある。これは同社の初心者向けフォトレタッチソフト『Adobe Photoshop Elements』に搭載されている画像閲覧機能“ファイルブラウザ”と同じものとみて間違いないだろう。
また、少々気になるのが、ツールボックス内の“エアブラシツール”だ。
ツールボックス。エアブラシツールがあった部分が、バンソーコーのようなアイコンに変更されている |
これまでとは、アイコンが異なっている。これが新機能を表わすものなのか、それともただアイコンが変わっただけなのだろうか。このほか、ツールオプションバーにボタンが並んでいるなどといった、気になる点はいくつもある。しかし、製品のリリースの時期については、5月から6月ではないかという推測が飛び交っているのみだ。
製品版がリリースされるまでに、仕様が大幅に変更される可能性もある。先は長そうだが、正式な発表までは、Photoshopを心待ちにしているユーザーは、このスクリーンショットを見て堪能していただきたい。