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米TIとNS、同一バス上に最大32ノード接続可能なマルチポイントLVDS規格準拠のバス・トランシーバー製品群を開発

2002年01月23日 17時10分更新

文● 編集部

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日本テキサス・インスツルメンツ(株)の22日付けの報道資料によると、米テキサス・インスツルメンツ社と米ナショナルセミコンダクター社は22日(現地時間)、策定予定のマルチポイントLVDS(Low Voltage Differential Signaling)規格“TIA/EIA-899”に準拠したバス・トランシーバー製品群を、両社がそれぞれ開発中であると発表した。

“TIA/EIA-899”は、LVDS規格“TIA/EIA-644”が発展したマルチポイントLVDS規格で、同一バス上で複数個のドライバーの接続が可能なマルチポイント接続に対応している。同規格は、両社が中心となって提案しており、米国の業界団体であるTIA(Telecommunications Industry Association)とEIA(Electronic Industries Alliance)が策定を予定している。承認予定の“TIA/EIA-899-2001”では、同一バス上で最大32ノードのドライバー接続、最大500Mbpsの信号レート、電気的仕様、デザイン・ガイドラインなどが規定されている。

両社が開発中のマルチポイントLVDS製品は、データ伝送速度が既存製品の約5倍で、携帯電話基地局/局用交換機/ストレージ機器など、低消費電力が要求される通信関連機器に利用可能としている。また、両社は、今後販売するマルチポイントLVDS製品群に、ピン配置が業界標準となっている『75716』/『75180』/『34050』/『34051』/『LV047』/『LV048』との互換製品を加えるという。これにより、既存製品からの置き換えが容易になるとしている。

『SN65MLVD20xシリーズ』
『SN65MLVD20xシリーズ』

日本テキサス・インスツルメンツは併せて、TIA/EIA-899に準拠したマルチポイントLVDS製品群『SN65MLVD20xシリーズ』を発表した。これは、1回路入りのトランシーバー/ドライバー/レシーバーの製品群。差動伝送方式を採用したため、従来方式に比べ耐ノイズ特性が強化されたとしている。同一バス上に最大32ノードのドライバー/レシーバーが接続可能。1000個受注時の単価は、半二重通信でデータ転送速度が100Mbpsの『SN65MLVD200』(パッケージはSOIC-8)が380円、半二重通信/200Mbpsの『同201』(同SOIC-8)が455円、全二重通信/100Mbpsの『同202』(同SOIC-14)が400円、全二重通信/200Mbpsの『同203』(同SOIC-14)が470円、半二重通信/100Mbpsの『同204』(同SOIC-8)が380円、全二重通信/100Mbpsの『同205』(同SOIC-14)が400円。22日に出荷を開始する。

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