ITカスタマーサポートコンソーシアムは16日、同日付けで、パソコンメーカー、周辺機器メーカー、ソフトメーカー各社が共同で“ITカスタマーサポートコンソーシアム(ITCSC)”を設立したと発表した。これは、ユーザーがさまざまなメーカーの製品を組み合わせて使用する際に起こる“マルチベンダー”によるトラブルや問題の解決を目的として設立したもの。同コンソーシアムでは、スムーズな問題解決を検証するための“マルチベンダーWebFAQソリューションシステム(ITCSnet)”の実証実験と、サービスの事業化を目指すとしている。
ITCSCの会長には(社)コンピュータエンターテインメントソフトウェア協会の専務理事である渡邊和也氏が就任し、理事長には(株)ジャストシステム代表取締役社長の浮川和宣氏が就任。設立の時点でパソコン関連メーカー11社から役員が選出されている。
実証実験のITCSnetでは、各社が独自に作成しているFAQを業界FAQとして一体化し、マルチベンダーFAQを作成する。これによりエンドユーザーの問題解決の領域が広がり、サポートの“たらい回し”などが防げると同時に、メーカー各社のマルチベンダー領域におけるFAQ作成の過剰投資や重複投資を削減できるとしている。この実証実験は、経済産業省の支援の基でIPA(情報処理振興事業協会)から受託して行なう。
実験の対象となるのは、メーカー10社(富士通、日本電気、日本IBM、エプソン販売、キヤノン販売、アイ・オー・データ機器、メルコ、マイクロソフト、アドビシステムズ、ジャストシステム)の売れ筋製品。1月末にシステムの構築を完了し、2月に集中実地検証、3月に実証実験結果を報告書としてまとめ、経済産業省に提出するとしている。
ITカスタマーサポートコンソーシアム(ITCSC)事務局
問い合わせ先 TEL.03-5412-3952
