(株)カレンは8日、アンケートやメール、掲示板の書き込みなどの文章を解析するサービス“VoC解析”を開始すると発表した。
このサービスは、アンケートの自由記述欄やメール、掲示板の書き込みなどの文章をテキストマイニングするというもの。(株)エドベックと提携し、エドベックのテキストマイニングソフト『T-CAS』を利用して解析を行なう。従来のテキスト解析ソフトは、あらかじめ抽出したい言葉を全て辞書登録しておく必要があったり、文節単位で解釈することが難しかった。同ソフトは、辞書が不要であり、また文節単位での抽出が可能であるため、“パソコンよりも”“パソコンこそが”“パソコンなんて”というニュアンスまで解析できるという。同社では、すでに実験的にサービスを実施しており、例えばパソコンメーカーにおいては、サポートセンターに寄せられるメールの文章から、ユーザーの質問、意見、クレームなど類型分析を行ない、それをもとに電話応対のFAQの整備を行なったり、業務設計を行なったりしたという。
料金は、自由回答文章を文節単位で裁断する場合は1回10万円から、文節の出現数カウント、頻出傾向分析、同義語のまとめを行なう場合は1回10万円から、回答者のクラスタリングや属性クロス分析などの場合は1回50万円。料金には、利用頻度によるボリュームディスカウントも設けている。なお同社では、ASP企業などへのOEM提供も行なうとしている。
