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【2002 CESレポートVol.1】デジタル/ネットワーク家電関連イベントが間もなく開幕

2002年01月07日 22時42分更新

文● 編集部 佐々木千之

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コンシューマーエレクトロニクス関連製品の見本市“2002 International CES(Consumer Electronics Show)”が米国時間の8日~11日、米ネバダ州ラスベガスのLas Vegas Convention Center(LVCC)、Las Vegas Hilton、Riviera Hotel、Alexis Park Hotelの4つの会場で開かれる。

“2002 International CES”は米国時間8~11日に開催。写真はLas Vegas Convention Centerに増築されたSouth Hall入り口
“2002 International CES”は米国時間8~11日に開催。写真はLas Vegas Convention Centerに増築されたSouth Hall入り口

2002 International CESの出展社/団体は約1800以上、来場者は10万人以上と見込まれている。これは2001年とほぼ同じ数字だが、景気の低迷とテロの影響を考えればまずまずというところなのだろう。

2002 CESはこのLas Vegas Convention Center(LVCC)のほか、LVCCに隣接するLas Vegas Hiltonと、近くのRiviera Hotel、少し離れたAlexis Park Hotelの4つの会場で開かれる
2002 CESはこのLas Vegas Convention Center(LVCC)のほか、LVCCに隣接するLas Vegas Hiltonと、近くのRiviera Hotel、少し離れたAlexis Park Hotelの4つの会場で開かれる

International CESは、米国の家電関連企業650社以上が加盟している、米CEA(Consumer Electronics Association)が主催するイベント。日本語で“家電”というイメージとは多少異なり、洗濯機や冷蔵庫などの白物家電ではなく、一般家庭向けビデオやテレビ、携帯電話、PDAなどを中心に、ハイエンドまで含めたAV機器、カーAV機器、GPS機器などが含まれる。

昨年はまだ建設中だったLVCCのSouth Hallが完成し、全面的にCESの展示会場として利用される。プレスルームもここにある
昨年はまだ建設中だったLVCCのSouth Hallが完成し、全面的にCESの展示会場として利用される。プレスルームもここにある

かつてはパソコンメーカーも多く出展していたが、次第にパソコンは“COMDEX”などの専門イベントに移っていき、パソコン自体の展示はほとんどなくなっていた。ただ、2001 CESの米インテル社のバレット(Craig Barett)CEOや米マイクロソフト社のゲイツ(Bill Gates)会長の基調講演にも見られるように、“PCが家庭の中心である時代はまだ続く”という主張がなされているほか、パソコンと、いわゆるデジタル家電との境がなくなりつつあることもあってか、ホームネットワークゲートウェイなどとして、再びパソコンやアプライアンスの展示が行なわれるようになってきているようだ。

家電関連の新製品が発表される場としてもよく利用されており、過去にはDVDや近頃日本でも人気の出てきたHDD記録型ビデオレコーダーなどがCESで初めて発表となっている。昨年の2001 CESでは米マイクロソフトが『Xbox』を盛大に発表して、話題をさらった(※1)ことは記憶に新しい。

※1 以前は家庭用ゲーム機も盛大に扱っていたが、規模が大きくなったために、“E3(Electronic Entertainment Expo)”という別のイベントに分離した。

アメリカでは空港やカフェを中心に無線LANが使える場所“ホットスポット”が増えているということだが、2002 CESではプレスルームでIEEE 802.11bによるネットワークサービスが用意された。持ち込んだパソコンで使える有線のEthernetケーブル、モデム用電話回線もあり、プレスルームのネットワーク環境は万全だ
アメリカでは空港やカフェを中心に無線LANが使える場所“ホットスポット”が増えているということだが、2002 CESではプレスルームでIEEE 802.11bによるネットワークサービスが用意された。持ち込んだパソコンで使える有線のEthernetケーブル、モデム用電話回線もあり、プレスルームのネットワーク環境は万全だ

2002 CESでの目玉だが、特別のパビリオン(関連製品/企業のブースを集めたもの)などをみると、IEEE802.11b/11aといった無線LAN、Bluetooth、デジタル画像やMP3関連、記録/書き換え可能型DVD、デジタルホームアプライアンスが注目だ。また、ソニーがメモリースティック、SD Card AssociationがSD Cardのパビリオンをそれぞれ設けており、I/O機能を持った新製品の展示なども興味深い。恒例となったビル・ゲイツ氏の基調講演では、“Mira”という家庭向け新デバイスが発表されるとの噂もある。

CESでは毎年、プレス向けにバッグをくれるのだが、今回はキャスター付きにグレードアップ。スポンサーの東芝はプレスルームで配られるミネラルウォーターにも名前が入っており、海外のプレスに“トウシーバウォーター”と好評
CESでは毎年、プレス向けにバッグをくれるのだが、今回はキャスター付きにグレードアップ。スポンサーの東芝はプレスルームで配られるミネラルウォーターにも名前が入っており、海外のプレスに“トウシーバウォーター”と好評

ASCII24では、ますます注目度が高まる2002 CESの模様を展示会前日の7日からレポートする予定だ。

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