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ドライバいらずでどんなPCからもワイヤレスインターネット!その名も「スリッパX」

2001年12月20日 23時00分更新

文● 小磯

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Slipper X

 USB1.1対応のPCでAirH”などによるワイヤレスインターネット接続を可能にしてしまうというデバイスがデビューした。サン電子製の同製品の名は見たままズバリ「スリッパX」(Slipper X。型番:VS-11X)という冗談のような名前(?!)に反して、インターネット接続速度を重視しない人にとってはかなり魅力的な製品に仕上がっている。価格は高速電脳で8800円。



パッケージ
パッケージはiBookとの親和性をウリにしているが、PCとPDA、なんて組み合わせもアリだろう

 Slipper Xは、前述したAirH”をはじめ、C@rd H”64やP-in m@sterといった、PCカードタイプの通信カードをUSB接続してモデム代わりに利用可能とする変換アダプタ。同社従来製品「Slipper U」と異なり、USBの“Communication Device Class”(CDC)に対応したため、CDCを標準でサポートするWindows Me/2000/XPやMac OS 9.1/9.2/Xではデバイスドライバ不要で動作できるのが特徴だ。つまり、AirH”カードとSlipper Xを持ち歩けば、最近のOSを搭載するPCやMacintoshなら、ただUSB端子に繋げるだけでどこからでもインターネットに繋ぎ放題というわけ。もちろん、AirH”以外のカードを使った場合も、条件を満たしたPCなどがあればインターネットに接続できる。ただし、非対応のOS(Windows 98など)では動作しない点には要注意。



対応通信カード
対応通信カード。これらがあれば、自宅に電話回線がなくてもデスクトップPCからインターネット接続が可能だ
つかいかた
Slipper Xに、その名のとおり通信カードをするっと差し、条件を満たすPCにUSB接続するだけでデータ通信が可能になる
接続イメージ
接続イメージ図

 電源は5VでUSBからの給電となり、消費電力は最大500mW。重量は130gで、72(W)×157.5(D)×36.5(H)mmというサイズはかなり大きいので、カードよりひとまわり大きい程度のコンパクトサイズを想像していると裏切られるかもしれない。

対応カード一覧

 対応カードはDDIポケットのAirH”Card(MC-P300)、C@rdH”64(MC-P200、MC-P210/TD)、AirH”C@rd petet(RH2000P)、アステルグループのMA-N1、AN-X1、XN-21、NTTドコモのモバイルカードP-in、P-in m@ster(要アダプタ)、パルディオ611Sなど。ファクス通信が行えないなど、製品によって制限事項があるので、詳細はサン電子のウェブサイトで確認してほしい。



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