このページの本文へ

NTT、HDTV対応のMPEG-2映像多重化技術を開発

2001年12月19日 23時55分更新

文● 編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

日本電信電話(株)は18日、HDTV(High Definition Television)のMPEG-2映像2チャンネル分をATM回線で双方向に伝送できる映像多重化技術を開発したと発表した。これはATM伝送時の“セル遅延揺らぎ(ジッタ)”の影響を抑え、映像品質の低下を抑える技術。この技術を利用することで、放送局や番組制作会社が、中継現場などから高品位なライブ映像素材を2チャンネル同時にリアルタイム伝送できるという。

試作したプロトタイプ
試作したプロトタイプ

試作したプロトタイプは、NTTサイバースペース研究所が開発に取り組んでいた低コストのパソコン用MPEG-2多重伝送カードの技術をベースに開発したという。MPEG-2伝送処理を専用ハードウェア化し、ATM(非同期転送モード)のOC-3回線(optical carrier-level3)の最大レート(135Mbps)で双方向伝送に対応したほか、ATM網の共通クロックを利用したセル遅延揺らぎ補正に新機構を採用。併せて、複雑なプロトコル処理をソフトウェアで行なうように最適化したという。プロトタイプのサイズは幅210×奥行き459.3×高さ43.6mmの1Uハーフサイズ。

同社ではNTTサイバースペース研究所において、映像多重化技術のIP網への適用を検討するとしており、同時にOC-3の上位規格OC-12への対応や、8多重以上の伝送が可能な次期多重化技術の開発も進めるとしている。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン