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国際宇宙ステーション内で撮影された“宇宙CM”が2002年元日よりオンエア

2001年12月17日 20時06分更新

文● 編集部 桑本美鈴

(株)電通は、国際宇宙ステーションで撮影した映像を用いて、大塚製薬(株)の健康飲料『ポカリスエット』のCMを制作、17日に日本科学未来館で完成披露記者発表会を行なった。

宇宙のポカリスエット
日本初の宇宙CM『ポカリスエット』“IN SPACE”篇。宇宙ステーション内の無重力空間を漂うポカリスエットと、本物のロシア宇宙飛行士コゼイエフ氏の熱演に注目! とても映像が美しいので、なるべくいいTVで観てください。ちなみに宇宙で飲むポカリスエットの味は「結構おいしい」(コゼイエフ氏談)

今回の宇宙におけるCM撮影は、電通と宇宙開発事業団(NASDA)が本年6月より共同で推進中のパイロットプロジェクト“国際宇宙ステーション映像を活用したCM制作実験・実施プロジェクト”において実施されたもの。

このパイロット・プロジェクトは、国際宇宙ステーションにおける日本の実験モジュール『きぼう』の本格的利用に向け、科学研究や技術開発以外の利用分野や民間企業などの利用者負担による『きぼう』の利用拡大/多様化を推進することを目的としたもの。第1回パイロットプロジェクトとして、NASDAが宇宙ステーションに搭載した高精細度テレビジョンカメラ(HDTVカメラ)を利用した事業提案をNASDAが本年3月に公募、同6月に電通の“国際宇宙ステーション映像を活用したCM制作実験・実施プロジェクト”が選定された。

NASDAのHDTVカメラは、宇宙ステーション内ロシアのサービスモジュール『ズベズダ』に搭載されており、CM撮影はそのロシアモジュール内で行なわれた。また、撮影対象物(ポカリスエット)の打ち上げと撮影済みテープの回収にはロシアのソユーズ宇宙船が使用され、宇宙ステーション内でのCM制作実験(CM撮影および出演)は、ロシアのクルー(宇宙飛行士)が担当した。

これまで宇宙空間で行なわれたCM撮影は、米国企業が小型ハンディビデオカメラで撮影した映像を使用した例があるが、今回のポカリスエットのCMは、HDTVカメラによるハイビジョン撮影で、また、地上のロシア宇宙航空局管制センターから宇宙ステーション内のクルーに無線通信で演出を行なうリアルタイム遠隔ディレクションが行なわれた。このようなハイビジョン撮影/リアルタイム遠隔ディレクションによる本格的なCM制作は世界初の試みという。

リアルタイム遠隔ディレクションは、宇宙ステーション内でクルーが撮影している映像を、地上の管制センターで確認しながら、被写体の動きや表情などについて、電通のCM制作ディレクターが演出指示を無線通信で送るというもの。宇宙ステーションがロシア上空を飛行する約10分間に、地上の管制センターとロシアモジュールが映像/音声のリアルタイム送受信を行ない、管制センターから宇宙のクルーに演出指導がなされた。

宇宙で実際にCM撮影を行なったのは、ロシアの宇宙飛行士であるビクトール・アファナシエフ船長と、コンスタンチン・コゼイエフ氏。アファナシエフ船長がカメラマンとしてHDTVカメラによる撮影を担当、コゼイエフ氏が被写体役として宇宙CMに出演した。

宇宙CM撮影イメージ
宇宙ステーションでのCM撮影時の様子。コゼイエフ氏が被写体となり、アファナシエフ船長がHDTVカメラで撮影。しかし二人とも本業は宇宙飛行士で、CM撮影に関しては素人のため、地上の管制センターから電通のCMディレクターが無線を通じて「もう少し笑って」など演出指導を行なった

宇宙で撮影されたCMを収めたHDビデオテープは、10月31日に帰還するソユーズにより回収され、11月13日に電通に引き渡された。電通は、このHD映像に、バイコヌール宇宙基地でのソユーズロケット発射シーン、NASDAの所有する地球の映像などを加えて編集、2本のCMを制作した。

ポカリスエットの宇宙CMは、“GOES TO SPACE”篇(15秒)と、“IN SPACE”篇(30秒)の2種類がある。“GOES TO SPACE”篇はソユーズTM-33ロケットの発射シーンを収めたもので、12月下旬より放映される。“IN SPACE”篇は、宇宙ステーション内の映像を中心に構成されたもので、2002年元日からの放映となる。なお、BSデジタル放送ではHDクオリティーのまま放映されるため、より高画質な映像を楽しめるという。

発表会出席者
左から、宇宙開発事業団の福田義也氏、大塚製薬(株)取締役の池田大治氏、大塚製薬(株)宣伝部課長の本田昌宏氏、(株)電通第4アカウント・プランニング本部本部長の明石眞彦氏、(株)電通宇宙CMプロジェクト担当の高松聡氏。「これを機会に、一般の人たちにも宇宙に興味を持ってもらいたい」(福田氏)、「地球にいる人にも宇宙で働く人にも水分とイオンは欠かせない、というメッセージを汲み取ってほしい」(池田氏)。なお、CM制作費は約1億円

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